「…うっわ。部長機嫌悪すぎですよ……」


「……なら名前があの二人に挟まれろって」



写真をプリントアウトしてついでに資料を整理するのを顧問に頼まれていたので写真を持って部室に行くと机に突っ伏した部長がいた。あれ、今日ジャンプ読みに行くんじゃないっけ



「部長、私今日活動あるって言ってないですよね」


「あるくせに名前が教えなかったんだろ」


「そうですけど…部長今日ジャンプの日じゃないですか」


「俺が疲れてるから早く帰してくれようとしてんの?名前ってユウジ君のこと言えねーくらいツンデレな」


「………もういいです、居るなら手伝って下さい」


「おうよ」



顔をあげてニヤニヤしながら言われた。
機嫌悪い部長は無駄にSなので厄介である。
部長にプリントアウトするのを任せてだるいが資料整理してたらすっごい視線感じた。



「…部長ガンつけないでくださいよ」


「松苗と話したろ?……どうだった?」


「どう…って…。まぁ普通にいい人ですよね」


「ただ、…なぁ」


「テニス部に興味深々、違和感と矛盾だらけで自分に酔ってる?」


「名前って笑顔で言うから酷ぇよな」


「いやあれくらい美人だったら酔いますよ泥酔です」


「俺だって美人だと思うけどよー…木原とテニス部取り合ってるみたいでなんか無理」


「でしょうね。私その光景見たくないですもん。松苗先輩単品は別に無害ですよ。テニス部とか木原先輩絡まなきゃ、の話ですけど」


「俺のクラス木原に仁王に丸井いるんだけど」


「だから優しくしてるじゃないですか」


「え?お触りあり?」


「どうしてそうなるんですかww」



部長には今度またブラックサンダーでもあげるか…。