「えっと…私写真部なんで部長と一緒にテニス部の合宿の写真撮りに行ったんですよ。

その前から木原先輩はモテモテだったし有名なテニス部の人達も木原先輩大好きでー…うん、邪魔者的な目で見られたんですよww

そんでその合宿が合同で青学と氷帝と四天宝寺と一緒だったんです。ユウジ先輩と小春ちゃんと数名以外は皆木原先輩にラヴアタックかましてましたw

合宿中に立海の先輩達が木原先輩に告白したんですよ。それで木原先輩が“私は皆が大事なの”って感じで避けたみたいです。モテるって怖いですね。」



私の話を終始笑顔で聞いてくれた松苗先輩。違和感も矛盾も別に無害そうだったからスルーした。


「…彼女、幸せなのね。ねぇ、その彼女に興味を示さなかった数名って?」


「真田先輩は苦手そうで、仁王先輩は振られてー…あ、氷帝では忍足様。四天宝寺は二人と財前君、青学は海堂君くらいですかね。あ、あと桑原先輩もだ。私が把握してんのはこんくらいですね」


「ありがとう」



にっこりと笑った彼女はやはり美人すぎた。いいなぁくびれ。


「私スッゴい木原先輩に嫌われてるんですよね」


「あら、彼女ははべらせる男の子以外好きになるのかしら」


「女友達とか…」


「…見たことないわね」


「……ははは。まぁ私も木原先輩相手に生意気こいたんで人のこと言えないんですよね」


「そうなの?」


「ユウジ先輩と小春ちゃんホモだからいらんって言われたんでイヤミ言っちゃったんですよ。」


「ふふ…、名前は二人が大事なのね」



微笑む彼女を見てこりゃ荒れるだろうな、と思った。