「…お前スペルは誰かの入れ知恵だな…まぁいい、帰っていいぞ。」


「……ども」



名字が置いてった電子辞書のおかげで部活にはすぐ参加出来た。俺が誰かに教わったってのはバレたけど。
あいつが辞書と一緒に置いてった飴。部活終わって着替えてる時に気が付く。


…なんなんだよアイツ。俺のこと嫌いなんじゃねーのかよ…。手のひらの飴を睨んでみても自分の気持ちがわからなくなってた。



「お、赤也が飴とか珍しくね?一個もらいー」


「はっ!?まっ丸…」


「…うっわ!なんだよぃこれ!すっげー微妙な味…」


「ま……」


「お前こーいうの好きなの?」


「丸井先輩のバカ野郎ーッ!!」