「なんですか彼女…超カッコイイじゃないですか」


「名前飴とんでんだけど」


「ごめんなさいww」


「あんな感じでずっと転入生が木原あしらってんだよ…」


「……部長ブラックサンダーあげます」


「うん……」



コンビニの袋から私のおやつを取り出して一つだけあげた。他のをあげると自分の分がなくなるのでそこは我慢した。



「名前ちゃん?…雅治どこやったの?」


「えっ誰っすか雅治さんて」


「とぼけないでくれる?ブン太も最近……っ、全部あんたのせいじゃない!」


「えええぇぇ」



木原先輩の矛先が私に向いた。うぉおお冗談じゃねぇええ。ちょっとどうしようかと思ってたら部長がブラックサンダー食べながら木原先輩と私の間に入ってきた。何か言おうとしてたけど噛んでたから少し沈黙が流れた。…だから部長彼女いないんだな。ブラックサンダー食べてなきゃイケメンだったのに……あ、渡したの私か。



「彼女に噛み付くのはお門違いじゃないかしら?見苦しいわよ」


「あんたに関係ないでしょ!?」



残念な視線を部長におくっていたら転入生の彼女が木原先輩に突っかかった。木原先輩は相当機嫌が悪くなったのか、教室を出ていった。
え、なにこの人、いい人じゃないか!




「お姉様とお呼びしてよろしいでしょうか」


「あら…私は人に慕われるようなタイプじゃないんだけれど…。松苗亜杞よ、あなたは?」


「えっあっええと、写真部の写真撮る方の名字名前です人に疑われるタイプです」


「ふふっ、面白いのね」


「先輩も素敵です、美人すぎて意味がわかりません」


「外見を気にしたことはないの。内から出る美しさはどんなに着飾ったものよりも美しいものよ」


「やばい惚れる付きまとっていいですか」


「可愛い子は嫌いじゃないわ」



とりあえず超面白そうだし松苗先輩がいい人そうなので仲良くなろうと思います。