忍足様は試合には勝ったのに本気で私のジャージを脱がしたかったのか落ち込んでいた。…まぁいいや。



「名前大変だ」


「あ、部長ちゃんと撮れました?」


「このデジカメ全部手ブレになる。なにこの手ブレ」


「あー…次私暇なんで撮りますよ。貸して下さい」


「どこ撮るよ?」


「えー…立海ですかね、私達一応立海生ですし。」


「向こうのコートでユウジ君と小春ちゃんのダブルスやってるって」


「そっち行きましょうか」


「おう」


「おい名字お前は俺と手塚の試合のスコアをとれ」


「ちょっと難聴気味で何も聞こえない」


「こいつ借りるぞ」


「名前はあげねーよ」


「部長素敵」


「最高級の茶菓子が用意してあるが」


「頑張れよ名前」


「私茶菓子以下wwあっちょっとま…、何で引きずるんですか跡部先輩、行きますから離して下さい」


「樺地」


「ウス」


「ううおお高えぇ!」



跡部先輩に引きずられるのが嫌だったのは確かだ。だが樺地君に担がれるのもあれだ。
私を担ぎ上げた樺地君は重いとも何とも言わずに歩いた。重いだろうに…。



「樺地君重いだろうに…」


「軽い…です」


「え?マジで?じゃあ謙也先輩とエクスタシーが非力だったんだね。」


「…そうかもしれません」



樺地君は結構さっぱり言うんだな…。
にしても軽いとか…!なんだ同級生切原君以外皆可愛いしいい子じゃないか…!







 

「樺地はいつもジロー担いでるからな…そりゃジローと比べりゃ軽いだろ」


「くっそぉ…!ぬか喜びだ…!」