「…なんか私青学撮るのが一番好きかもしれません」


「意外」


「なんか顔は論外ですけど行動が他と比べてまだ中学生じゃないですか」


「不二君に聞こえるぞ」


「こんな離れてんのに聞こえたら彼は魔神ですよ」


「ふふ、名字さんは面白いんだね。」


「私財前君見に行きます」


「そっち合宿所だぜ名前ww」


「おっとこいつは失礼、取り乱してしまった」


「なんでそんな不二君怖いのww幸村より優しそうじゃん」


「一般的に見たら両方優しそうなんでしょうね…」


「一般的に見たら財前君は不良だろうな…」


「いくら部長でも怒りますよ優しいし可愛いしイケメンな財前君が不良だなんて」


「耳が反抗期」


「あれは…イケメンだけが許されるオプションじゃないですか、なら銀髪とか赤髪とかよくわかんねー色の髪の人とかどうするんですか」


「じゃあテニス部そのオプションいけんじゃん」


「似合ってればありです」


「………真田はやったらダメだな。」「なんでそこで真田先輩ww」


くだらない話をしていたら青学の………あぁ名前が出てこない。バンダナ君の先輩で、ほら、その…あれじゃんなんかほらあれじゃん…名前が出てこない…………。



「…ちなみにこっち見ながらなんか書いてる人は乾君だって。」


「……その乾先輩はなんでテニスに関係ない私達を見ながらノートになんか書いてるんですか?」


「え、わかんね」


「写真部なのに写メしかとらない部長が珍しいんですかね」


「それはふれちゃだめだ名前」


「いいえ感謝してますよ、部長が真田先輩みたいにガチガチだったら写真部入ってませんもん。」


「やること何気多いもんな写真部。その代わりやることやってりゃ文句言われないしな」


「私と部長って青春を無駄にしてますよね」


「俺の青春…スポーツとかやってたら真田みたいになるかもしんね」


「だから何でいちいち真田先輩だしてくるんですかww」


「名前スポーツかなんかやればいいのに」


「運動部に入ったら確実に成績が酷いことになるのでダメです。」


「え、まさかその理由?」


「私頭良くないんで人の倍勉強しないと普通の成績とれないんですよ。それで運動部とか入ったら絶対勉強が疎かになって一瞬の青春の為に一生苦しむことになるかなって」


「そこまで考えて部活選ぶ13歳はいないだろうな。」


「大抵が部活と勉強の両立を出来る子ですからね。」


「名前ってさ」


「何ですか」


「……なんでユウジ君が首絞めんのかわかったわ」


「出会い頭に気に入らん、で絞められましたからね」


「スゲーよくわかる」


「いや、あの…どうしてですか」


「ひみつ」


「えっひどい」


「自分で気付きなさい。獅子の獅子舞いって言うだろ」


「部長盛大に間違えてますww突き落とすんでしょ舞ってどうするんですかww」


「俺セクハラはしてもDVはしねーよ」


「セクハラはしちゃうんですね」


「DVはしねーよ」


「そっちを評価しろってことですかw」


「うん」


部長がDVでないというあんま必要性を感じない情報をもらった辺りから乾先輩のノートが二冊目になった。彼はいらないデータまでとっているに違いない。