「しりとりしようぜ。しりとりのりす」


「じゃあスイカ」


「カス」


「ストロベリー」


「リソース」


「スコア」


「アリス」


「部長いつまですで返すんですか」


「これで相手に好き!って言われて物理的に結ばれる携帯小説見たからつい」


「物理的はやめて下さいww」


「でもしりとりで結ばれるってすごくね」


「相手の男がイケメンかつ地主とかだったらありえる」


「それ目的わかってるじゃん、完璧金目当てだよな」


「そうじゃなきゃしりとりで好きとか言わないでしょうよ」


「例えるなら跡部さんだよな。」


「跡部先輩がしりとりとかちょっとウケる…ややウケです」


「あの人遊ぶってこと知ってんのかね」


「女で?」


「真顔はやめてww」


「いや跡部先輩女子のこと雌猫とか言うから…子猫ちゃんと沢山遊んでるのかな、みたいな。」


「俺は純粋に聞いたんだよ。缶けりとかケイドロとかさ」


「…なさそうですね、想像出来ない」


「せやな、想像したら怖いわ。」



部長と勝手な想像をしてたらタオルを肩にかけたエクスタシーさんが口をだしてきた。私は部長の後ろに退避した。



「名前ちゃん酷ない?」


「ごめんこの子正直だから」


「もうすぐ夕飯ですよ、食堂いったらいかがですか」


「名前ちゃんにお願いがあんねん。あ、嫌や言うのわかっとるから話聞きや。」



なら来るなよ、と思う。
そして部長は逃げた。苦手なのはわかるが助けて欲しかった。エクスタシーさんは確かにあれだけど木原じゃないし大丈夫だろ、と言われて逃げられた。私は木原先輩よりエクスタシーのが嫌なんですけど…。



「話言うんはな、ユウジが俺を売りよったやんか」


「はぁ」


「訂正させよーにもユウジが言うこと聞かんねん。名前ちゃんからも言ってや」


「ユウジ先輩エクスタシーが何か言ってるー」


「ユウジ今風呂やで」


「ユウジ先輩が私の言うこと聞いてくれると思うんですか」


「俺ユウジが女の子心配しとんの初めて見たで」


「うっわむっちゃ可愛い」


「何でやねんそこはユウジと違って紳士で素敵な俺やろ」


「紳士で素敵な俺ww笑わせないで下さい」


「事実やん」


「変態でしかもナルシストとか残念すぎる」


「やから事実やん」


「ユウジ先輩の方が可愛いしカッコイイし優しいですよ」


「優しいはちゃうやろ」


「優しいです、いたいけな女子を捕まえてくだらない話を続ける人よりは」


「嘘やん、俺ユウジより優しい自信あるで」


「自意識過剰やねん全身が」


「全身自意識過剰ってなんやそれ」


「あーもう!ええやんけ!美少女ゲットして何の不都合があんのや!良かったやろ、いちいち突っかかんな!」


「何で名前ちゃんユウジと同じこと言うんや!納得出来へん!」



ここから三分は言い争いが続いた。…なんだろう、こういう時に使う言葉が…。あぁもうエクスタシーのせいで出てこない!



「部長うっざ」


通りすがりの風呂上がり財前君が私の言いたかった言葉を言ってくれました。