「名前座ってろよ取ってきてやるから」


「部長マジイケメン」


「任せろ」


「ボケちゃだめですからね」


「え?」


「酷いww」



朝ご飯中周りからの視線が痛い。昨日の痴女事件が広まっているのだろう。あぁ居心地悪い。


「名字さん」


「………な、なんですか…」


「昨日のことなんだけど、話が…」


「部長ぉおおお!部長帰ってきて!卑猥物として消されてまうぅぅ!」



滅茶苦茶苦手な幸村先輩に声をかけられどうしようもなくなった。
ジタバタ暴れたら横から仁王先輩に頭を撫でられた。ヘタレのくせに調子こきやがって。
完全なるやつあたりである。



「卑猥物?色気のいの字もないような名字さんが?」


「さ、真田先輩の密告じゃないんですか…?」


「否定くらいしんしゃい…、お前さん何かやらかしたんか?」


「ち、違うならいいんです、仁王先輩は後で覚えてろ」



完全なる八つ当たりをしたあたりで部長が帰ってきて幸村先輩と仁王先輩に飯食うから後にしろ、と追い払った。



「……部長」


「どうした」


「なんでパスタにごはんにパンなんですかw主食だらけww」


「名前は主役が似合うかなって」


「ボケないでっていったのにww」


「ごめんって。俺オカズしか取ってきてないから一緒に食おうぜ」



部長は関西の血が入ってるんじゃないかとたまに思う。