「………何してんねん」


「ちょっとそこまでロッククライミングに」


「名前ちゃん右足どないしたん」


「忍足様が生足スバーッと行けっていうから」


「そういうスバーッやなかったんやけど」


戻る時に息切らしたユウジ先輩と忍足様とはちあった。早速エクスタシーさんではなくユウジ先輩におぶわれたいと主張したがアホで一蹴された。ユウジ先輩の様子がおかしい。


「……ちょうどええわ、そのまま白石と一緒に消えとけ」


「待って下さい、私に死ねと?純潔を捨てろと?」


「はは、えらい嫌われようやなぁ、俺は実現したってもええけど」

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

忍足様の方が断然マシだと思いました。
暴れたら落とすで、と言われたので盛大に暴れた。どうぞ落としてくれ。



「そんな全力で暴れられると逆に離したなくなるやん」


誰かこいつを殴ってくれ。



 

「…白石、そいつ部屋置いてき。重いし邪魔やろ」


「そこそこな」


「待って下さいなんで私を追い出そうとするんですか」


「そら……あれやわ、名前ちゃん空気読めへん子やったっけ?」


「わかってます、木原先輩何て言ってたんですか」


「「「…」」」


「……黙らないで下さいよ。大体想像つくけど…。舐めないでください、自分の後始末くらい自分でします」


「何が後始末やねん!あんなん俺が甘かったからこんな…」


「やだユウジ先輩が甘いとかありえない」


「どつかれたいんか」


「まぁ見てて下さいよ、私は天才、小春ちゃんの従姉妹ですよ?」


「おぶわれたままどや顔すんのやめろや腹立つ」


「ユウジ先輩自分のせいとか気にしてたんですか…かーわーいーいー」


「白石寄こせ、立海の部長に引き渡したる」


「ええで」


「うわぁあああ忍足様助けて無理無理無理幸村先輩はあかん死んでまうぅぅ!」



忍足様は笑うだけで助けてくれなかった。
…ちょっと待て。この正装と言う名のホストみたいな格好の奴らの中に行くのか。最悪だな。まぁ仕方ない。
そう思ったらユウジ先輩に片手で担がれた。足ww足引きずってるww
担がれたまま豪華なデカイ扉を開ける。………ホストクラブである。






 
「名字さん…!」
「その怪我は一体どうしたんだ!?」
「無事だったんか…」
「どこにいたの?」



思ったより人がぶわっときて引いた。
そして担がれたままどや顔で言ってやった。



「ロッククライミングしてました、名誉の負傷っす」




ユウジ先輩に首絞められた。