「名前ちゃんやっぱ生足スバーッといった方がええよ」


「生足スバーッといってスリットはいってるやつで目の前で椅子座って足組み替えたらプリン買ってくれますか」


「え、ちょ…、ホンマに?」


「冗談です。ちょ、あんまり近寄らないで下さい」



冗談だと言うのに目がマジだった忍足様に軽く引いた。とんだ変態である。それに生足スバーッなんていったら写真撮りにくいじゃないか。
本当にとんだ変態である。



「あ、名前ちゃん財前知らん?」


「うちの部長知りませんか」


「パーティー会場のケーキ食べてたで」


「財前君どうかしたんですか?」


「居らんねん。パーティー名前ちゃん居る言うてあるから来るはずなんやけど…」


「探してきまーす」


「逃げんようにな」



笑顔で釘を刺された。エクスタシーさんはやっぱり苦手だ。
ちっ、と心の中で舌打ちしてから財前君のいそうな場所など知らないことに気付いた。



「財前君を知らんかね」


「は?知らねぇよ、つーかまだ着替えてねぇのかよお前」


「切原君はもう着替えたんだね。私財前君いないとかテンション下がるから着替える気がしない」


「ふーん!あっそ」


「知らないならいいや、じゃあね」


「あ…っ!おい!」


「なに?」


「ぱ、っパーティー、来んのかよ」


「写真撮りに行くよ」


「…ふ、ふーん…」



興味がないなら聞かなければいいのになんなんだ。さて財前君を探さなければ。
外探すか、庭とかあるし。