「ん?立海の……」


「柳生先輩です」


「なんやどないしたん。保護者同伴でも没収は没収やで」


「ちっ」


何をするかと思えば柳生先輩に変装。芸ねぇな、と言いそうになったのは秘密。



「白石君は最終日の試合のフリーの試合はもう埋まっているでしょうか?」


「…そういうことかい。まだ埋まっとらんでぇ」



え、なにこいつ私をダシに試合とりつけにきたの?
そう思ったら話が終わったのか、では行きましょうと柳生先輩…間違えた仁王先輩に言われた。


「ちょ、私のブラックサンダー!」


「ここで渡したらまた没収される」


「えっ手早すぎですよ仁王先輩、何で」


「話しとる時に然り気無くベンチにラケット置いてラケットと一緒に拝借した」


「うっわスリみたい」


「ス、スリって…!」


「とりあえずありがとうございますヘタレ先輩その2」



柳生先輩の格好のまま泣きそうなのですこし心が痛んだ。
もうあんまりきついこというのやめよう…。



「仁王君」

「「あ」」


「名字さんも…貴方達は一体何をしているんですか!仁王君、何度試合以外で変装はやめてくださいと…!」



こっちには正統派お母さんがいたか…。なんでだろうウザくない…柳生先輩マジックである。

いやエクスタシーさんのウザさが異常なんだろうな…。説教を聞き終えて一息ついてたら空気読まない奴がやってきた


 






「試合?私とですか?そんな覚えは…」


「さっき来たやろ?名前ちゃん連れて」



この後ちょっと柳生先輩が苦手になった。