「写真部のねーちゃんやん!」


「おぉ…どうしたの迷子?木原先輩今お風呂だよ多分」



部屋から追い出されたので部長に報告しようとしたらロビーのソファで足をバタつかせる赤い髪の子を見つけた。木原先輩が入浴中だと教えたらなんかしゅんとした表情になった。



「そうかそうか一緒に入りたかったんだね」


「ワイもう入ったでー?」


「そうかそうか私の考えが薄汚れていただけだね、ごめん」



純粋な子にとんでもない質問をしてしまった。失言である。
にしても、この子はあれか。純粋に木原先輩になついてるのか。だからあそこで盗み聞きするのに参加させなかったのか。把握。



「……ねーちゃん、何であん時庇っ…」


「待ちたまえ少年。それを知るには君がいい子でいることが条件だ。」



不思議そうな顔する純粋な彼に木原先輩うんぬんを話したらいけない、と思いとっさに適当な嘘をつく。可哀想だが仕方ない。









 







 

 
「実は私妖怪人間で…良いことをすれば人間になれると信じてるんだ」








 
このあと本気で怯えだした彼に引っ込みがつかなくなりメタルクラッシャーという必殺技まで修得してしまった。