「……名前」


「触れないで下さい、待たせてごめんなさい」


「…わかった、じゃ飯行こう」


「やっぱり愚痴っていいですか…」


「いいよ」



部長と合流して歩きながらさっきの話をしたら部長は木原ウザいしか言わなくなった。



「私財前君と忍足様にしか媚びを売った覚えないのに…」


「いや名前のはごますりだって」


「ごますりと媚びの違いがわかりません」


「木原と名前」


「さらにわからん」


「自分がイケメン達にちやほや甘やかされたいのが木原、なんかおごってもらおうとするのが名前」


「わかりやすい」


「財前君が名前のトコばっかにいるから気に食わないんだろ…イケメンだから財前君」


「凄くわかる」


「でも無理だろ財前君木原嫌いだし」


「あぁ…まぁ…なんと言えばいいか…」


「うわいい気味」


「なんていうか、あの、」


「どうした?」


「あ、いやなんでもないです。恋煩い関係なんで小春ちゃんに相談してから部長に報告します。」


「待ってる。」


「小春ちゃんにメールしとこ」


「にしてもついに名前に危害加えやがったなあのブス」


「美少女なのは変わりないですよ」


「性格ブス。」


「……………二人をいらないとか言われたのでそこは、ね………」


「もうアッタマきた、名前、俺から離れるなよ守ってやんよ」


「部長かっこいい」


「惚れてもいいわよ」


「いきなりのオネェw」


「これで木原の化けの皮剥がれたな。」


「待ってください部長、なにするんですか」


「今の話公表する」


「大半が木原先輩を信じると思います」


「そうだな四人しか友達いなかったな」


「もしそんなことしたら私が嘘ついたことになるからやめましょう」


「そうだな、やめるか。」




小春ちゃんからの「待ってるわ☆」メールでテンションがあがった。