「結局テニス部目当てなんでしょ?皆がカッコいいから近付いてきて……、光とか謙也にベタベタして気持ち悪い!」



嘘やろ、愛美
盛大なドッキリやって言ってくれ









 

「し、白石…これ、ドッキリやないと思うで…」


「……凄いもん見てしもたなぁ。夕飯までラウンジで時間潰そうとしただけなんに…」


「そ、そやな…」


「………名前ちゃん突っ込む場所おかしない?」


「あの子はあーいう子やで。確かにあの状況で財前目当てとかボケかまして乙女走り速すぎとかはよう言わんわ」


「今頃、首絞められとるよなぁ…」


「ま、まぁな……」



話があるっちゅー謙也についてってラウンジに来たら後から愛美が名前ちゃん連れてきたから声かけよ思たらこれやもんなぁ、かなわんわ。謙也は居心地悪そうな顔はするが俺ほどびっくりはしてへんみたいやし…話って大方愛美のことやったんやろな。



「……で、話ってなんや」


「…お、おう…。………俺、自分らの愛美争奪戦みたいなんおりるわ。…さ、さっきの見たからやないで!さっきの見たからおりる言うたんやないからな!」


「そない言わんでもわかっとるわ。謙也、昨日っから愛美に絡もうとせんかったやろ」


「………おん」




さて、こっからどーすんのやろ、俺