自分の子供なら可愛いって思えるもんやで



なんて、尻が軽い嫁さん貰った同級生が言っとった。その女旦那の同級生誘うくらいのやつやで、誰の子かも疑わしいっちゅーもんやろ。
まぁ経験者は語るんか、とか思って自分のガキ可愛がる覚悟はしたんや。


けどこれはないやろ






「名前、お前また一位やん。お前凄ない?なんなんその頭の良さは」


「……別に」



あいつが死んで二人になってもうたから俺かて名前には優しくしてんで。あいつテストは満点しかないわ運動出来るわ褒めるとこ腐るほどあったから楽やなぁと思うてん。
せやけど名前は俺が褒めるといつもガッカリしたような、どん底に突き落とされたよーな顔しよんねん。
それも段々俺を見透かしたよーな顔して、軽蔑してますっちゅー感じになってきてんで。



あかんわ、なんなんこのガキ。どこがかわええん?



俺お前嫌いやわ。






 

「……無理に話かけんなや。私もあんたが大嫌いや、お互い様やろ」
頭だけはホンマ賢くなってもうてなんやムカつくわ。
その人のこと見透かしたような目やめろや、友達居らんやろお前。



「自分の娘嫌いな父親がどこに居るんや、なんや反抗期早いな名前」



嘘、あの女のガキとかどうやっても好かれへん



「そのうち俺の洗濯物と一緒に私の洗わんといてーとか言い出しそうで怖いわー」



なんでガキなんて産ましてもうたんやろ、あーぁ、もう…嫌になるわ



「……私が普通の娘演じたら満足かいな。ちゃうやろ。もうすぐ消えたるからそんなんせんでええわ。外でこんな態度とらんからその顔やめろ」






あ、間違った。俺に似とるから嫌いなんや、こいつ。






 

――――――


いや、なんかもうすみませんでした←

まさかの父視点でのリクにびっくらこきました。

こんなことになりましたがリクエストありがとうございます^^



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