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三代目のツアーも
順調に進んでいる中
私たちは新曲の
プロモーションも終わり
今は少しの休暇中




















そんな私はというと
今は事務所内にある
レッスン室で
ピアノの練習中

















最近忙しすぎて
ピアノの練習が
疎かだったから





もう武道館まで
日にちもない





自分からやりたいと
言っておいて
全然出来てなかったら
みんなに迷惑
かけるだけ





眠たい目をこすり
必死で楽譜に向かう

















可「頑張ってるね」

「わぁ、ありがとう」


















私の大好きな
ピーチティーを
持ってきてくれて
ピアノの横に
椅子を持ってきて
座る可憐















可「前よりだいぶ
良くなってきてる」

「迷惑かけられないからね」

可「頑張りすぎじゃない?
少し休んだら?」

「私が休んでる間も
臣君たちはツアー
頑張ってるんだもん
休んでられないよ」

可「本当、休むってことを
知らないよねまろんは」

「努力家って言って」

















こうやってメンバーと
話すだけで
リラックスできるんだ




だから休憩なんていらない
指が動かなくなるまで
ピアノを弾いていたいから

















可「そういえばさー
聞きたいことある」

「んー?何?」

可「どうしてまろんは
臣のパート歌わないの?」

















私達の単独ツアーの時
三代目の歌を歌ったけど
私は自ら隆二君の
パートを担当した





そして今回も
隆二君のパートを
歌うことになってる


















「なんでかなー
特に意味はないよ」

可「なら普通は臣でしょ?
好きな男なんだもん」

「臣君を支える
隆二君になりたかったの」

可「ただ隆二君に嫉妬
してただけじゃん(笑)」

「かもね(笑)」

















本当は臣君のパート
歌う自信なかっただけで




三代目の曲を聴くとき
どうしても隆二君の
パートを口ずさんでしまう




それはただ
臣君の歌声に
聞き惚れてたから




ただ一緒に歌ってる
気になってただけだから




















可「本当に好きなんだね」

「うん、大好きだよ」

可「同じ匂いになったし」

「あ?分かった?
シャンプー変えたの」

可「臣と同じ匂いするって
みんな言ってたから
愛の巣でやることは
ちゃんとやってんだねって」

「やることって何さ!」

可「言わせる気!?」




















貰ったピーチティーを
ぐいっと飲み干して
楽譜に向かう




























可「聴かせて?
まろんのピアノの腕前」

「じゃー可憐が歌ってよ」

可「なら私が隆二君の
パート歌うからさ
まろんは臣ね」

「なんで?」

可「臣の変わりは
まろんしかいないでしょ?」











































あなたを支える
存在になりたい





だからこれからも
一生ずーっと





私たちが愛した
音楽で繋がっていけたら
いいなって思うよ






























あなたを想って
鍵盤に両手を置いた

 

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