03









仕事が終わり
今日は絵菜が
私の家に来た













絵「おーここが
新居ねぇ」

「臣君が手伝ってくれて
早く終わったの」

絵「へぇーだからあんなに
ベットが乱れてるのねー」

「ちょっ…違っ…!!!」

絵「え…まさか…
まだしてないの?」



















付き合い出してから
2人で会ったりは
何度もしたし
臣君の家にも
行ったことはある


















でも…
そういうことは
まだしてない

















絵「ったく、本当に
臣君は奥手すぎて
どーもならないねぇ」

「わっ、私たちにも
ペースってものがあって!」

絵「したいでしょ?
ぶっちゃけさ」














まぁ…正直言うと
もっと触れたいし
触れられたいし
キス以上のことも
したいと思う時もある




















絵「本当に大切に
されてるんだね」

「…そうなのかもね」

絵「ま、自分の本能のままに
したいと思ったら
まろんから言いなよ?」

「そんなの、言えるわけ
ないでしょ!恥ずかしい」

絵「男は女の子から誘われて
我慢できるわけないんだから
まぁ、頑張れ」




















身体の関係を持つことが
必ずしも大切だとは
思わないけど
いつかは通る道
心の準備、しとかなきゃ














「てゆーか、絵菜こそ
彼氏とはどうなの?
最近話し聞かないけど」

絵「あー、彼氏ねぇ」

「別れたの?」

絵「まぁ、そんな感じ」















少し温くなったコーヒーを
ぐっと口に運ぶ絵菜
その目はなんだか
悲しそうだった














「なんかあったの?」

絵「なんかあったっていうか
私の気持ちの問題?」

「それってどんな?」

絵「他に好きな人がいて」

「他に?え、誰?」

絵「まろんの身近な人」













私の身近な人?














「まさか…隆二君?」

絵「なわけないでしょ
もっと大人な人」

「じゃーHIROさん?」

絵「なぜそこ(笑)」

「え…わかんないよ
誰なの??」









































絵「直人さん」





































「……マジ?」

絵「大マジ」















全然知らなかった
まさか絵菜が
直人さんが好き
だったなんて…















「いつから…?」

絵「多分、デビューして
初めて話したときから
好きだったんだと思う」

「マジでか…」

絵「偉そうにまろんに
さっさと素直になれとか
言ってる奴が
素直になれなくて
他の男に逃げて
挙げ句の果て、別れて
私何やってんだろ
かっこ悪」















初めて聞く
リーダーの弱音




ずっと私のこと
応援してくれてて
いつも支えてくれた















「私に何かできること
あるかな?」

絵「いいの、別に
どうにかなりたいなんて
思ってないから」

「でも…」

絵「ずっとそばに
いられるだけで十分だから」

















そんなの、辛いよ
そばにいるだけじゃ
辛い時もあるよ
















絵「メンバーには
まだ内緒にしてよ?
せめて三代目のツアー
終わるまでね」

「わかった…
辛かったら言ってね?」




















私にできることは
本当にないの?

 

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