37
クリスマスがもう
間近に迫った今日
必死でアイディアを
考えていても
良い案が浮かばず…
今日の仕事は
ファッションブランドの
広告撮影にJ-raxみんなで
都内スタジオに来ています
「ねー絵菜はさ
直人さんにプレゼント
あげたりしないの？」
絵「あげるわけないでしょ
そんな図々しいこと
できるわけないじゃん」
「そんなことないよ！
なんかあげなよ！」
絵「いいのー仕事終わったら
一緒にご飯食べに行く
約束できたからそれで十分」
「…いつの間に！！」
絵「行動力だけは
褒めていただきたいね」
なんだかんだで
この２人
かなりの急接近で
上手くいきそうな気がする
そんなこと言ったら
怒られるんだと思うけど
「でもクリスマス
夜まで仕事じゃん？」
絵「あれ？
聞いてなかった？」
「何？」
絵「クリスマスの日
スケジュールは
15時で終わり」
「…マジで！？」
絵「メンバーみんなが
みぃちゃんに頼んで
スケジュール
詰めてもらったの」
やっぱりうちのメンバーは
最高だと思う
でも今日は朝から晩まで
撮影にインタビューに
仕事がびっしり
「やった！！これで私も
ゆっくり臣君と…」
マ「あ！ごめん、まろん
あなただけは単独の仕事
入ってるんだよね…」
「何作ろうかなー？
時間あるしケーキ作ってー
部屋も可愛くしてー」
絵「みぃちゃん、残念
もうまろんは
何も聞かないよ」
マ「どうしてもそこだけは
外せなくって…」
「あー！！楽しみー！！」
もう何も言わないで…
どうして私だけ…
なんで！なんで！なんで！！
「きっとクリスマス
私死んでると思うよ」
絵「元はと言えば
夜までスケジュール
あったんだしさ？」
マ「その変わりまろんだけ
次の日午後からだから！」
「あーいいなぁ〜絵菜は
好きな人とディナーで」
絵「あんたも夜は
さぞかしお忙しいくせに」
「それとこれとは別！！」
ケーキ作ったり
温かい料理を用意したり
できないわけか…
プレゼントも結局
なんも用意してないし…
最悪、隆二君の案で
全裸で頭にリボン
巻くことにしよう…
可「まろん〜♪
クリスマスプレゼント
あげるからおいで〜！」
「え？いいよ別に
私何も用意してないし」
可「いいから、はい♪」
綺麗にラッピングされた
小さな箱
包装も可愛くて
めっちゃ嬉しい！！！
「わーい！ありがとう！
開けてもいい？？」
可「いいよ！
きっとまろんにとって
必要なものだと思うし！」
「何かな〜？
ドキドキする！！」
丁寧に包装を取って
中身を確認する
「……何これ」
可「きっとひとつじゃ
足りないでしょ？
クリスマスは熱い夜に
してくださいね♪」
「こんなもの！！
いらなーい！！！！」
中身は避妊器具
こんなもの、あなた
よく堂々と買えましたね
(わざわざ包装まで)
可「足りてる？
一箱じゃ足りないかな？」
「十分足りるわ！！！」
可「これが残り
何個になるのか
気になるね〜♪」
「ちょっと、
楽しんでるでしょ」
可「もちろん♪」
「しかもよくこんなもの
買えましたね」
可「まろんの為なら
身を削る覚悟よ」
「だからそんなもの
いらないって！！！」
ただ一緒に過ごせれば
いいけどさ
でもやっぱり女の子として
プレゼントは用意したい！！
そう思って机にある
雑誌をなんとなく見た
すると…
「…このネックレス
めっちゃ可愛い〜
って！！
ここのブランドじゃん！」
そう、今撮影中の
ブランドが取扱いしてる
ネックレスを発見
男女にも人気だそうで
値段はそこそこするけど
お揃いにするのも
ありかなって思う
堂々とはつけられないと
思うけど…
あるだけでも十分だし！！
「あの！このネックレス
ペアのほしいんですけど…
すぐに取り扱ってもらうこと
できますか？」
「はい、大丈夫ですよ？
プレゼント用ですか？」
「そうなんです…
時間、間に合いますか？」
「今すぐに
ご準備致します！」
「わー！！良かった！！」
これで！臣君にあげる
クリスマスプレゼントが
用意できる！！
全裸で頭にリボン
巻かなくていいんだ…
よかったぁ〜！！
(そこかよ)
これで心置きなく
クリスマスは仕事できる！
プレゼント喜んで
貰えるかな？？
楽しみになってきたー！
[
back]