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バタンと閉まる扉を
ただ見つめることしか
出来なかった














そのまましばらく
動けずにいた













呼吸をしているのか
分からない程
何も考えられなかった















隆「もっと臣のことも
考えてやれよな」














冷たく発せられた
親友の言葉は
さらに私の心を
きつく痛めつけた














このズキズキする
心の痛みは
きっと臣君の感じた
痛みの半分以下なんだろう















私は知らぬ間に
たくさん臣君を
傷つけていたの?















それに気づけず
心配ばかりさせてた?
















私、最低じゃない…
















岩「まろん…」

「…分かってるよ
岩ちゃんが
言おうとしてること」

岩「…なんだと思う?」






















「私こそ、彼女失格」

























完全に浮かれてた罰
恋人同士になったからって
絶対に臣君が私から
離れていかない自信が
どこかにあったから
























何を言われても
仕方ないよね




























岩「違うよ…
そんなんじゃない」






























岩ちゃんだけが
私の味方になってくれる?


































優しい言葉なんかいらない
隆二君みたいに
冷たく突き放してよ



































お願いだから
優しくしないで





































岩「どうしようもないくらい
好きなんだよ
まろんのことがさ」












































好きだけじゃ
やっていけないの?










私はそんなに
大人じゃないから








恋愛の仕方なんて
本能に感じたまま
ストレートに
ぶつかることしか
できないよ


































「そこまで愛してくれる
臣君を傷つけた私は
最低の女でしょ?」

岩「違うって…」

「そうだって言ってよ…!
お願いだから
優しくしないでよ…」










































どんなときも
私の味方でいてくれた
大切な友達と







この恋をずっと
支えてくれた親友と







自分の人生を捧げても
構わないと誓った
最愛の人を










































ここまで落胆させた
私って、
いったい何なんだろう


 

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