小説 | ナノ

05







アメリカから帰国して
一週間が経った






今は全国ツアーの準備の
真っ最中






毎日徹夜で練習して
疲労もピークに
でも誰一人として
弱音を吐く人はいなかった







そんなある日
リーダーの一言で
メンバーみんなで
ご飯を食べに行くことに…








「まろんさ、臣君とはどうなの?」

「…ぶっ!」

「うわ、汚い」







不意打ちの彼の名前に
飲んでいた水を
豪快に吹き出してしまった








「いきなり何!?」

「上手くいってるのかなって」

「上手くいくも何も
付き合ったりしてないし…」

「あー片想いってやつか」







片想いねぇ…







今思ったら
特に何もアピールとか
してないかもしれない







「まろんは臣君と
付き合いたいとか
思わないの?」

「考えたこともないかも…
彼女いるかもしれないし」

「え、もしかして臣君の
プライベート
何も知らない感じ!?」








そりゃぁ…仲はいいけど
そこまで話したり
したことないから








「もういっそ、隆二でいいじゃん」

「ちょ、それ失礼(笑)」

「だって仲良いじゃん!」

「隆二君は別!
友達以上恋人未満ってやつ」

「そういえばまろんさ、
こないだ番組で一緒になった
後藤君…だっけ?
連絡とったの?」









そんなこともあったような…








「まさか、事務所にも
簡単に連絡先交換するな
言われてるし」

「いいねーモテる子は」

「そんなんじゃなくて」










いつも臣君の前じゃ
良いとこ見せたことないしなー








彼女…








いるのかな…







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