小説 | ナノ

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たくさん遠回りしたけど
やっと想いが通じて
本当に幸せ


















臣「これからは絶対に
幸せにするから」

「うん、私も絶対に
幸せにする」















こうやって笑い合ったのも
なんだか久しぶりな気がする
これが私達のペースで
本来の姿だから















離れたくなくて
ずっと抱き合って
臣君は今仕事中だって
ことも忘れてる

















「戻らなくていいの?」

臣「…戻らない」

「え?大丈夫なの?」

臣「戻りたくない」

















妙に積極的…というか
こんなに素直に
思ったこと言われると
なんだか照れるな




なら私も帰らないと言って
結局臣君の仕事が
終わるまで待つことに

















隆「あれ?まろん
帰らなかったの?」

「うん、待つことにした」

隆「どういう風の吹き回しだよ」

「…親友には言っておこうかな」

隆「何?」
















耳貸してのジェスチャーで
誰にも聞こえない声で
こそっと…


















「…付き合った!」























隆「…………えっ?」

「へへへ///」

隆「マジ?今?さっき?」

「うん、さっき」




















一気に顔が赤くなる私と
ただ単に驚いてる隆二君

















隆「やっとかよ、どんだけ
遅かったのマジで」

「私もビックリ」

隆「でもよかったな
おめでとう!」

「…ありがとう!」

隆「あーこれで俺も
なんか報われる気がする」

「え?何?」

隆「別になんでもねーよ」
















本当に隆二君には
お世話になりまくったから
今度なんか奢ってあげないとなー




私は臣君と付き合ったからって
隆二君と一線置こうなんて
思ってないよ




それは多分臣君も思ってる
隆二君は私の永遠の親友





本当にありがとう


















臣君を見れば
多分、他のメンバーに
報告しているようで
大騒ぎしてる




ちょっと困った顔をしてる
臣君もなんだか可愛い
何言われてるのかな…
















椅子に座って
ずっと臣君を見てた



今までとは違う関係



頻繁にこっちを見てくるから
集中して!って言うんだけど











臣「今日は無理そう…」












なんて言うから
何も言えなくなって
幸せすぎて
このままでいいのかなって
思っちゃうくらい


















時間はあっという間に過ぎて
撮影終了





















臣「帰ろっか?」

「うん!」

































自然に手を繋いで




















































絡まる指が
恋人同士の証





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