「Hello?」
「…えぇっ?!…ハロー!!」
「隆二君テンパりすぎだって(笑)」
日本行きの便に乗る前に
携帯の電源を切ろうと思ったら着信履歴が1件。
表示される名前が
期待してた人物ではなかったことに、
少し気を落としたことは秘密にしておこう。
「どうかした?」
「もうすぐ帰ってくるんでしょ?」
「うん!もう飛行機乗るよ。
日本に着くのは何時かな〜?」
「気をつけて帰ってこいよー」
「心こもってない…まぁ、ありがとう!」
全米デビューを見据えた下見
(という名の観光)で
メンバーとアメリカへ飛び、
久々の休暇は終わりを迎えようとしていた。
「日本着いたらまた連絡するから、
臣君にも私帰ってくること伝えておいてねー?」
「なんで俺が!?自分でしろ!」
そんなことできたら
もうとっくに連絡してるっつーの!と
心の中で叫び「とにかく!よろしくね!」と
無理やり言い放ち電話を切った。
アメリカへ旅行中一切連絡なかったから…
(自分からしなかったのは少し期待してたからであって…)
想いが交差することは、ないのかな?