小説 | ナノ

01





「Hello?」

「…えぇっ?!…ハロー!!」

「隆二君テンパりすぎだって(笑)」





日本行きの便に乗る前に
携帯の電源を切ろうと思ったら着信履歴が1件。
表示される名前が
期待してた人物ではなかったことに、
少し気を落としたことは秘密にしておこう。





「どうかした?」

「もうすぐ帰ってくるんでしょ?」

「うん!もう飛行機乗るよ。
日本に着くのは何時かな〜?」

「気をつけて帰ってこいよー」

「心こもってない…まぁ、ありがとう!」





全米デビューを見据えた下見
(という名の観光)で
メンバーとアメリカへ飛び、
久々の休暇は終わりを迎えようとしていた。





「日本着いたらまた連絡するから、
臣君にも私帰ってくること伝えておいてねー?」

「なんで俺が!?自分でしろ!」





そんなことできたら
もうとっくに連絡してるっつーの!と
心の中で叫び「とにかく!よろしくね!」と
無理やり言い放ち電話を切った。






アメリカへ旅行中一切連絡なかったから…
(自分からしなかったのは少し期待してたからであって…)







想いが交差することは、ないのかな?







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