小説 | ナノ

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監「ちょっとまろんちゃんと
登坂君と今市君
来てもらってもいいー?」













お互い開いた口が
塞がらない状態だったとき
運良く監督からのお呼び出し













「いっ、今の忘れて…!」

臣「忘れてって…!」















どこから口にしてたか
分からないけど
気まずくなって
言い逃げ













せっかくまた普通に戻れたのに
私、何やってんだろう


絶対に臣君…引いてる…
もし頭の中で思ったことを
本当に口にしてたら…

















今すぐ帰りたい





















監「まろんちゃんの要望に
答えようと思うんだけど」

「私の要望?」

監「顔出しちゃおうかなって」

「本当ですか!?」

監「でも、やるならJASTのPVを
超えるくらいのこと
やりたいんだけど…いい?」

















監督が不敵な笑みを浮かべる
これは…なんか
嫌な予感がする




















「まさか…ベットシーン…?」

隆「ちょっ!それは駄目でしょ!」

監「ベットシーンがいいなら
いいけど?」

「なわけないじゃないですか!」

臣「で、何やるんですか?」

























監「キスシーン」



















「…ん?」

隆「それは世間的にマズイんじゃ?」

監「映像で使うのは寸前まで
キスを本当にするかしないかは
お互いの同意で」

「そこまでやっちゃう?」

監「耳元にキスするシーンを
超えるならこれしかない!」


臣「でも…ねぇ?」
















さっきのことがあった後で
これはキツイぞ?
















監「まぁ三人とも家族みたいに
仲が良いんだから
キスのひとつやふたつ
どぉってことないでしょ!?」

「簡単に言ってくれますねぇ」

監「ま、そこは三人で
相談してよ」



















そして相談中





















隆「俺は絶対にしないよ?
キスするフリでいく」

「ならお互いそうしようよ
寸止めで」

臣「分かった」






















映像に使われないなら
わざわざしないよね
ってことで
三人とも寸止めで
意見が合意




















監「じゃー気合入れて!
撮影開始!」






















これがラストスパート






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