小説 | ナノ

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とうとうこの日が
やって参りました









この日をどれだけ
待ちわびたのでしょうか










今は都内にある
スタジオに
単独の仕事の為
移動中です











「とうとう…きた…!」

マ「念願だったもんね」

「今日の為に
ネイルもしたし
エステも行ったし
ヘッドスパにも行った!」

マ「準備万端ね」












もう迷うことはない
全ての勢力を
捧げます!!!












そうです。やっと
三代目JSBのPVの
オファーが来たのです!











「おはようございます!」

直「おっ、主役登場」

「私主役なんですか?」

岩「嫌とは言わせないから
ちゃんとやってよ?」

「何言ってるの!
何でもやるやる!」












と、意気込んでいたけど
PVのコンセプトを聞いた私は












「顔、出ないの?」

隆「文句言うな」

「監督ぅう!!!
私の顔は映らないと?」

監「い、今のところは…」














顔を出さずに
イチャイチャしろと?
私だとバレたら
駄目なのぉ!?















「でもやっと一緒の
作品作れるんだもん
身体で表現してやるわ」

隆「照れるなよ?」

「それはこっちのセリフ!」













準備を終えて
スタジオに戻ってきたら
臣君と目が合った
もう普通に行こう












「今日はよろしくね!」

臣「うん、よろしく」













至って普通に話せた
なーんだ、変に気を使って
時間の無駄だったなぁ













臣「手の傷、大丈夫?」

「もう全然大丈夫だよ!
心配かけてごめんね」

臣「大丈夫ならよかった」














あぁ、やっぱ好きだなー
どんなことがあっても
嫌いにならない自信ある














メイクもバッチリ
ヘアスタイルもバッチリ
もうツッコミどころが
全くない…
かっこいいなぁ…












隆「何ニヤニヤしてんの
気持ち悪いんだけど」

「みっ見られた…」

隆「意外とまろんって
変態なとこあるんだな」

「変態って!失礼な!」

隆「臣を見る目線が
本当に変態だった」

「しーっ!声大きい!!」














撮影中意地悪してやるからな














あっという間に時間が過ぎて
私とペアでの撮影が始まる














最初は照れがあったけど
お互い本気で演じれば
照れなんてなくて












監「まろんちゃんもっと
登坂君とくっついてもらえる?」













ごめん…やっぱり
臣君には私情が…←














監「登坂君ももっと
甘える感じでねー」















前髪長くてよかった…!
ニヤニヤ止まらない…!
(本当にただの変態)
















監「はい、カットー!
最高だったよ!」















初めてあんなに
近くに寄り添ったり
頭を撫でてみたり
触れられてみたり















すごくドキドキして
たまらなくなる













もっと触れたい
触れられたいって思う













もう気持ちがおかしくなりそう




















好き…


























臣「……え?」

「…え?」

臣「今…なんて?」


















































こんなに見つめ合ったのも
初めてだった



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