小説 | ナノ

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涙で崩れたメイクを洗い流して
露出の多いドレスも脱ぎ捨てて
ありのままの私へ








「それでは続いて
三代目JSBの皆さんです」










隆二君と目があって
お互い笑い合う
さすが私の親友だ
なんでも分かってる











でも












臣君は
私のことを
見てはくれなかった














思い切って話を振ってみても
特に目が合うわけでもなく
ただ淡々と答えるだけ













やっぱりここだけは
どうしようもないみたいで














あっという間に
番組の撮影は終わった











更「登坂さん!お疲れ様です」

臣「あぁ、お疲れ様」















いつの間にか親密になって
私の入る隙間はないみたい


この変化に三代目のみんなは
気づいているようだけど
気を使ってか何も言わない












後でメールしてみようかな































































収録前



















更「登坂さん…いいですか?」

臣「うん、どうしたの?」











楽屋の前で集中力を
高めている最中
最近よく絡んでくる
妙に鼻につく声で
俺の名前を呼ぶ声が聞こえた













更「あの…言いにくいんですけど」















嫌いではない
でも好きでもない


この子の気持ちは
正直分かってる


でもそのことについて
考えようって発想は
どこにもない


今はそれどころではない
まろんの様子が
明らかにおかしいから


連絡もこない
だからそっとしておこうと思って
俺からも連絡しなかった


でも、本当におかしい





































更「今市さんとまろんさんって
付き合ってるんですか?」

臣「…え?」








































更「だって…さっき
抱き合ってましたから」
































君が現れてから
良いことなんて
何もないよ




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