小説 | ナノ

36




花火の活動で
頻繁にテレビに出るようになった
三代目JSB





そして私も
司会の仕事が最近
入ってくるので
今日は音楽番組の司会






出演者は…






「三代目に向井さんかぁ…」







先日の番組で
三代目のPVに出演した
彼女の話題で
もちきりになった
芸能ニュース







「もう…帰りたい…」







毎日頻繁に取っていた連絡も
激減したのは
どちらから…というよりは
自然に…なのかな








楽屋に向かう際中
目の前には
19歳とは思えないくらい
大人っぽいドレスに
身を包み
オーラさえ感じる







これは単なる嫉妬なのか
なんだか負けたくない







だから今日は
本当は花柄の
ふんわりしたワンピースを
着る予定だったが変更

胸元の開いたドレスに
いつもよりかなり濃いメイク
丈は短めで
高いヒールを履く







絶対に負けたくない
変な闘争心が
私の心を乱していく









隆「おーいパンツ見えるぞー」

「関係ないでしょ」

隆「なんで怒ってんの?
てかそのメイクなに
似合ってないけど」

「うるさい、ほっといて」









普段こんなに高いヒールを
履いたりしないから
歩くのがやっとの状態








隆「ちょっと待ってって
最近のまろんおかしくない?
メールもシカト
電話にも出ない
臣も心配してたよ?」

「心配してるって?
だったらなんで
臣君から連絡こないの?
どうでもいいって
思ってるからでしょ」

隆「そんなんじゃないしょ
今のまろん見たら
臣は悲しむんじゃない」

「悲しむ要素がどこにあんの?
私のことみて
綺麗だなって思わないの?」

隆「俺は全然思わない
露出増やせば綺麗に見えんの?
メイク濃くすれば
大人に見えんの?
何考えてるかさっぱり分かんね」








なんだろう…
隆二君の言う通りなのに
こんなの自分じゃないのに










「絶対に負けたくないの
仕事も全部
誰にも負けたくないの」

隆「だからって
それがまろんのやり方なの?」

「私は私の思ったまま
やっていくから」

隆「……女の嫉妬って
めんどくせーな」


















もう何も言わないで




×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -