小説 | ナノ

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12:20








「みなさんこんにちは
私がママになって
2日目になりました
今日はこーちゃんと一緒に
テレビ局に来てます」









今日は音楽番組に出るべく
私はメンバーと別行動で
現場に到着








「こーちゃんはテレビ局
初めてー?」

「っぱ!ぶぅ…」

「そうかそうか
初めてなのね〜
大丈夫、ママが
いるからね」









こーちゃんを抱っこしながら
テレビ局に入る
周りのスタッフや
出演者の方たちに
妙に見られる










そこに









隆「え、赤ちゃん!?」

「隆二君〜!
見て見て!
私の赤ちゃん」

隆「え、どういうこと?」









これは仕事だとは
絶対に言わず
(バレてるけど)
とにかく自分の
子供だと主張









隆「パパでちゅよ〜」

「え、隆二君が
パパなの?やだ」

隆「言わせたいだけだよ」

「こーちゃん、この人
怪しい人だから
関わっちゃダメよ」

隆「どこが怪しい人だよ」

「それより臣君は?」

隆「今メイク中」









いち早く臣君に
こーちゃんに会わせたくて
隆二君と一緒に
三代目の楽屋へ









直「まろんちゃん…
隠し子…?」

「実は…」

隆「なわけないじゃないすか」









するとメイクを終えた
臣君がやってきて









臣「わー可愛い!
名前何て言うの?」

「幸介君!1才7ヶ月!
こーちゃんって
呼んでるよ」

臣「へぇー、こーちゃんね
抱っこしてもいい?」










臣君は子供が好きみたいで
すぐにこーちゃんとも
仲良くなって
なんだか凄く楽しそう










「(臣君と結婚したら
こんな感じなんだろうな
もうこーちゃんに
デレデレだし
可愛いなぁ)」










臣「パパでちゅよー」

「やっぱ言わせたいの?」

臣「そりゃあ!
ほら、パパって言ってごらん?」

「ぱっ…あー!」

「オシイ!こーちゃん
ママは?ママだよー?」













遠くから見ると
まるで夫婦
そう思った人達は
たくさんいたと思う












いつの間にか近くにいた
隆二君たちもいなくなってて
私と臣君とこーちゃんで
ずっと遊んでた









臣「臨時ママ?」

「そうそう!
ママ体験すっごく
楽しいよ!
まだ2日目だけど」

臣「凄いね、もうすっかり
本当のお母さんみたいだよ」










そんな感じで
私も準備があるので
一旦カメラを止めて
こーちゃんも本当の
ママの所へ









「やぁ!ぶぅー」

「こらこら、またすぐ
戻ってくるから
ね?良い子だから」









臣君にしがみついて
離さないこーちゃん











「いやぁー!!!(涙)」

臣「また後でちゃんと
来るから泣かないで?」











お母さんが無理やり
臣君からこーちゃんを
抱き上げる










「やぁ、パパッ…!
マンマァー…!」













「え?」

臣「…パパ?」

「ママ…?」

















胸がキュンとなって
臣君の腕を
ギュッと握ったら
優しく微笑み返してくれて















臣「俺、パパになれた(笑)」

「私もママだ(笑)」
















色んな意味で
すっごく幸せかも



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