小説 | ナノ

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J-rax初の全国ツアーを
5日前に控えた昼下がり
仕事の空き時間で
雑誌の取材を受ける







「MARONさんは先日
JASTさんのPVに出演されて以来
かなりの注目度を浴びてますが
その点はどう思いますか?」

「そうですねぇ〜
特にこれと言って
大きく変わったことは
ありませんが
もっとJ-raxも活躍しないと
って思ってます(笑)」

「理想の女性アーティスト
1位に輝きましたが
感想をいただきたいです」

「こんな私が1位だなんて
恐れ多いというか…
でも素直に嬉しいです」

「今人気上昇中ですが
今後やりたいことはありますか?」

「うーん…コラボとか
やってみたいなって
思ってます」

「例えば?」

「私的にいろんな
アーティストさんと
コラボした曲とか
出してみたいなって」

「先日発売されたアルバムの
売り上げが好調ですが
オススメの曲はありますか?」

「私が作詞した
【Believed Love】という曲を
ぜひオススメしたいです」

「どのような歌詞ですか?」

「タイトル通り
【信じた愛】をテーマに
人を愛する気持ちを
ストレートに表した
曲になってます」

「実体験に元ずいていたり
しているのでしょうか?」

「まぁ…そうですね(笑)」

「このまま恋愛の話を
させていただきたいのですが
現在、恋人は?」

「いませんよ、今は
仕事で大忙しなので」

「恋はしたいと思いますか?」

「もちろんです
恋をしてた方が
可愛くなれますから」

「理想の男性は?」

「(臣君…いやいや)
優しくて
頼りになる男性ですかね」

「では最後に
初の全国ツアーを目前に
意気込みをお願いします」

「全国各地をいけるとこまで
隅々回る予定です
たくさんの方に
足を運んでいただいて
私たちの音楽を心から
楽しんでほしいと思います
期待してください!」





















「だぁー、疲れた」

絵「お疲れさん
長かったね」

「もう口の中が
パッサパサ」

絵「今や売れっ子アイドルね
同じグループのメンバーだと
思えないくらいよ」

「そんなことないよ」

絵「恋愛もろくにできなくて
可哀想だし」

「いいなー彼氏」

絵「何よ、最近グッと
臣君と急接近なくせに」











みんなであのPVをみた以来
ちょっとだけ距離を
感じてる









でも今は










「今は仕事が大事」










ただの言い訳で
寂しさをごまかして



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