「なに勘違いしてんだよ」
「げっ!今市隆二!」
「いつからフルネームに
なったんだよ」
「てか心の中読めたの!?」
「そんな気がした」
テレビ局の入り口に
直人さんと隆二君と
なんだか少し不機嫌な臣君と
完全にビビッてる岩ちゃん
「なんでここにいるの?」
「俺たちもここのテレビ局で
仕事してたんだ」
「ふーん、で?なにこのメール」
携帯の画面を見せるようにして
隆二君を思いっきり睨む
「後藤がファンだって言ってから
妙にブリっ子しちゃって」
「ちょっと心外ね、直人さん
なんか言ってやってよー」
「それは俺も同感」
「えー、臣君は…?」
「まぁ…ちょっと…
腹立ったかも…(後藤に)」
ガーン…
「そんなつもりないのに…!
岩ちゃーん!!!(涙)」
「(俺に言わないでー> <)」
「とにかくあんまり
ヘコヘコすんな」
「隆二君に言われたくない…(ボソッ)」
「こら、こっちは心配して…」
「まろん…」
臣君がゆっくりこっちに
近づいてきて
「周りは良い男ばっかじゃないから
少しは気を付けてよ?
心配だから、分かった?」
「…はい」
直・隆・岩「(…え?)」
キューンとしたのは
秘密