「ネジキくんってロボットみたいだね」
ほら、なんでもきっちりしてるし、なんとなく機械音が聞こえてきそうだし。それを聞いたネジキくんはきょとんとした。きょとん。ロボットみたいといったばかりなのに、その仕草はとても人間らしいなあと思ってクスクス笑ったらネジキくんは首をかしげて口を開く。
「どうして、」 「ん?」 「どうしてわかったんですか」 「は」 「どうしてボクがロボットだってわかったんですか」
なんだこれ。新手のアメリカンジョークかなにかなんだろうか。にしてもあんまり笑えないぞ。ネジキくんの目がやけに真面目だ。あはは、おもしろい冗談だねっていったら、むー冗談じゃないですー。ほら腕とか取り外せるんですよとかいいながら左腕を掴んでグイグイ引っ張りだした。えっ、ちょ、何してんのこの人。そんな強く引っ張ったら脱臼するだろって心配していたら、かぽっ、気持ちのいい音とともにネジキくんの左腕が外れた。ちぎれたとかじゃなくて、外れたのだ。本当に。きれいさっぱりと。ネジキくんは笑ったまま自分の左腕を右手で弄んでいる。かなりシュールな光景だ。はっきりゆえば気持ち悪い。ほらね、と見せてくれるけど、ひぃっと小さな悲鳴を上げるのが精一杯だ。秘密なんだけど、これでロケットパンチもできるんですよって、いやいや無理でしょ。おかしいでしょ。そんなこと永遠に秘密にしといてよ!
「ちなみにボクが本体じゃなくてこの機械が本体なんですよー。ほらほらー」 「えっ、ちょ、えええーっ」
ってゆう夢をみた。
エレクトリックラバーズ/100831 ----- サイボーグネジキあるとおもいます
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