エニグマがいきなり立ち上がり、ゴヨウさんとより険悪になったとき、いきなり耳の鼓膜が破れるくらいの爆発音がした。それはどう考えてもバトルファクトリー付近からで、もう正直何が何だかわからない。まず、エニグマが四天王と知り合いで、しかも家出少女みたいな扱いから理解できない。彼女は一体何者だ。フロントにいるだろうメイの悲鳴に近い叫び声が聞こえた。ただ事ではない事態に部屋をでようとそろりとドアに向かえば、ドアが1人でに開く。その先に立っていたのは赤い男だった。


「ちょっと邪魔するぜ」
「君は、」
「おっと、アンタとの話は後だ」


そうゆうと男は眼光をエニグマに向けた。ひそかにゴヨウさんの背に隠れていたエニグマだったけど、ゴヨウさんによって前に押し出される。エニグマは男と目を合わさないよう、だけど男の存在を確認しながら呟いた。


「お兄…」



(おにい、鬼井?お兄…え?)
100622

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