は?ロリコンじゃないし。


えいじゅんくんとみゆきせんせいと


「えーいじゅんっ。」
「げ、みゆきだー。」

ぎゅうっと抱き上げて小さな頬に頬擦りすれば、やー!と嫌がる生意気なガキんちょ。
水色のスモッグがぶかぶかで小さな身体を強調しているのがなんともいえないプリティーなガキ。
「はっはっは!げ!ってなんだよげって。」
「だってみゆききもいー。」
「御幸先生な。後キモいとか言わないの。」
「だってよーいちせんせーがそういってたし!」
「倉持あのやろう…。えいじゅんは俺の事嫌い?」
「嫌いっ!」
スパッと一刀両断されて絶句する。
あ、あれ、俺そんな嫌われてたっけ…?
ぷいっとそっぽを向いた顔が見えなくなって焦燥感と不安にかられる。
ちょ、眼鏡と涙で視界が歪むんだけど?!

「みゆきせんせーはきらいだけどかずやはすきー。」

「……へ?」
「かずやは、すきっ!」
にぱっとひまわりみたいな笑顔を見せるコイツは絶対小悪魔だ…。
ずくんっと俺のハートを殴り付けた張本人は、未だに無垢な瞳を細めて満面の笑み。
これが計算でなく天然なら俺は我慢出来ずに拉致るところだろう!
「えい…。」
「えいじゅんくん!あそぼー!」
「あ、うん!」
パタパタと走りながらふわふわ広がるスモッグ。
ひょこっとハネたくせ毛と、スモックから覗く白く細い足がどんどん遠退いていく。

「〜っ!」

今、理性が飛びそうになった。
「…なにやってんだよ変態。」
「いや…破壊力半端ねぇなって…。」
「鼻血出しながら言い訳とかまんまの意味で見苦しいわ。」
「だって可愛くね?!食っちまいてぇよ?!」
「黙れロリコン!」
「ロリコンじゃねぇし、ショタコンだ!」
「…………。」

天然小悪魔とショタコン




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