「緑間、この前のおしるこの話なんだけどね。私は和菓子より洋菓子の方が好きなの」
「お前の好みなど聞いていない」
「だからさ、小豆の味が苦く感じるのはきっと私が真の甘党だから」
「それに関しては譲れないな。俺は別に甘党ではないが、おしるこがそんなチャラチャラしたシュークリームだショートケーキだのに負けるのは面白くない」
「ていうか、そもそもおしるこを和菓子と分類していいの?」
「・・・・・・」
「あ、でも和菓子でいったら餡蜜(あんみつ)好きだな」
「そのアンコは苦味を感じないのか?」
「そうだね・・・、ほら黒蜜かかってるし」
「なら、おしるこに黒蜜かければ問題ないだろう」
「・・・真ちゃん馬鹿だね」
「前々から思っていたが、その呼び方はやめろ。高尾を思い出す」
「ちょっと待って。和成思い出すことの何が嫌なの」
「全部だ」
「緑間、最近調子乗ってるよね本当に」
「苗字・・・?」

「私は部活中、和成と居たくても居られないのに。そうやっていつも傍にいれる緑間は和成のこと嫌とか言うんだ。ほらまぁ?部活では一年エース同士だし仲いいのは知ってるし、別にいいけどさ。そこでツンデレ発揮するのやめてくれない?素直に『高尾は優しい奴なのだよ』とか言ってればいいじゃん。わざわざ、そんな風に友達貶して楽しいの?あぁ、緑間は変人だから楽しいのか。性格悪いねー。だから友達少ないんだよ」

「ぶ、ブラック苗字が発動したのだよ・・!」
「貴方の数少ない友人として言わせてもらうよ。その中二っぽい発言やめなよ」
「わ、分かった。(さっき「友達少ないんだよ」と言ったくせに自分は友人発言をした・・・!)」
「言いたいことあるなら言ってよ、何隠してんの」
「いや、何でもない・・・」
「知られたくないこともあるだろうけどさ、でもそれって友達って言うのかな。私は違うと思う」
「・・・・・・・・・」
「ほら、緑間」





「お前も相当の変わり者だと思う」

「まじですか」











俺の友達二人は今日も仲良しみたいです。BY高尾
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