震える手足が言う。今のお前は弱いと、ただの足手まといでしかないと。ならば、このままでいけないというならば、私はどうしたら、なんて。
分かりきった疑問をつぶやく。
「強くなりたい」
強く強く、もっと強い心を、魂を求めて。何ものにも動じない強さを。
「それは強さなんかじゃねえ」
そんなことはないよ。
だってさ、仲間をひとり気遣うことをやめたらそのぶん敵をひとり多く切り倒せるんだよ。
ほらね、これはちゃんとした強さでしょう?私はもう決めたの。強くなると。
だから、ねえ。そんなに悲しそうな顔をしないで。
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