「みんなあったかいなー」
「あったかいのお前じゃね?子供って体温高えって聞くし」
「銀時のくせに失礼な!多分違うよ、私平熱34℃くらいだし、冷え性だし」
「ちょっと待て俺のくせにってなんだ俺のくせにって」
「平熱34℃…それは大丈夫なのか?なにかの病気じゃ…」
「生まれつきそんなもんだからだいじょーぶですうー」
「でもよ、それじゃあおめぇ今結構やべーんじゃねえの」
「なにが?」
「おめえの体温だよ」
「あらら、晋助ったら心配してくれてんの?」
「誰がするか。興味本位だ」
「もしかするともう30℃きってたりしてな」
「あっはっは!金時、そうだとしてもこがあ元気よかったらむしろ病気ぜお!頭の!」
「頭の病気なら辰馬の方が難病だから心配いらない。ってかさすがにそれは無い」
「…………」
「まあどの道このままでは全員凍死だがな」
「大体こんっな吹雪の夜に遭難なんて有り得ない」
「ったく近道とか言い出した馬鹿はどこのどいつだよ」
「「「「てめえだろ」」」」
「ゴメンナサイ」
「…まあ銀時には帰ってから責任とってもらうとして、これからどうする?」
「どうするもこうするも…」
「どうしようも無いきに」
「確かにな」
「ま…だいじょぶだよ」
「これのどこが大丈夫なんだ」
「だってみんな一緒だし」
「………」
「朝は必ず来るから」
「…ったく、呑気なやつ」
「でもまっことその通りぜお」
「ね!」

一人じゃない、それを忘れない限り。私たちはきっと何にも負けないと、そう思うから。

ほら、笑顔は繋がるよ。


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