君と出会った日



部活の練習も終わって自主練中、ふと泣き声が聞こえた。今日はテツもいねぇ…正真正銘さつきの言ってたお化け…いやいやんなもん出るわけねぇだろと思ってドアを覗けば廊下の端で泣いている女子がいた


「そんなつもりじゃなかったのに…っ!」


そう叫んだ後、握りしめられていた小さな箱を投げつけ様としているから不覚にも体が動いちまって手をつかんだ

((ほっせえ…))


「物に当たんなんてよくねーぞ」

「…ごめんなさい」


何を言ったらいいかわからなかったがとりあえず正論を言えば大人しくなった。見た顔は正直かわいくて、目元は涙で腫れてる。泣いてたから当たり前だけどな。ふと、箱からいい匂いがする事に気がついてのぞき込むとクッキーがあった。途端になるお腹


「お前、これクッキーじゃん!食っていい?」

「あ…」


まだ返事されてねぇけどクッキーを口に放り込む

((めちゃくちゃうめぇっ!!))

びびって思わず、全部平らげてしまった


「うまかった」

「お粗末様でした」

「お前さ、なんて名前?」

「え…白澤小雪です」

「そうか!俺青峰大輝」


笑って名前を名乗れば小雪も笑顔をみせた。ちくしょう…かわいい。小雪をもっと知りたくて、俺をわかってほしくて次の言葉を発した


「お前バスケは好きか?」


この出会いが俺の人生を大きく変えることになるのを俺はまだ知らない






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