桃井さんに相談



あれから数日間、合宿中も青峰くんは話を聞いてくれなかった。せっかく仲良くなれたのに寂しくて寂しくて1人泣いていたら、桃井さんが現れた


「桃井さん…」

「小雪ちゃんどうしたの?」

「実は青峰くんとケンカしちゃったみたいなんです。原因はきっとあたしなんだけど分からなくて…寂しくて…」

「あーもー泣かないで!女子更衣室いこ、話聞いてあげるから」


にっこり笑って手をさしのべてくれる桃井さんは本当に優しくてまた泣きそうになった


「大ちゃんとケンカかぁ…」

「口も聞いてくれなくて」


いつもなら部活終わりに“練習するから夜食作って”とか“今のシュートみたか!?”とか楽しそうに話しかけてきてくれたのに…


「あたしのこと嫌いなのかなぁ」

「大ちゃんに限ってそれはないよ!なんてったって大ちゃんは…いけない!言っちゃいけなかったんだ」

「え?」

「気にしなくていいよ。大ちゃんだからすぐ機嫌直るって!」

「でも…何かしたなら謝りたい」

「じゃあ、あたしが仲直りのきっかけ作ってあげる!」

「本当!?」

「但し、条件!」

「え?」

「あたしのことさつきって呼んでくれたらしてあげる」

「さつきちゃん?」

「うんうん!いつまでも桃井さんなんて寂しいじゃない…友達なのに」


友達!?さつきちゃんが友達って言ってくれた?嬉しい、嬉しくて思わずさつきちゃんに抱きついた


「どうしたの?」

「あたし幸せな友達持ってるなって思ったら嬉しくて」

「そっかありがとう」

「こちらこそありがとうーさつきちゃん!」


青峰くんの幼なじみのさつきちゃんはきっと何とかしてくれる。それに友達なんて言われたときは嬉しかった。予定日は明後日、体育館に集合らしい。はやく仲直りしたいな






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