「時友くん」
委員会中はぐれた次屋先輩を探していると声をかけられた。見れば巨大な丸太を軽々しくもつ加藤先輩で、しばらく圧倒された
「おい、おーい…ぼうっとしてどした?」
「あ、いえ、すごいなぁって思いまして…」
「そう?普通なんだけどな」
そう言うけど先輩、お言葉ですが全然普通じゃないです。丸太を軽々持つなんて七松先輩も出来るのかなぁなんて思った。加藤先輩はよく七松先輩とバレーボールをしているから知っている。強くて、優しくて、あったかい先輩だ。もちろん七松先輩のことも好きだけど、加藤先輩も大好き。先輩は七松先輩と並ぶくらい、いやそれ以上の力持ちだけど、体格は細めに見える
「加藤先輩」
「ん?」
「先輩は体が細いのにどこにそんな力を蓄えてるんですか?」
素朴な疑問だった。僕から見ても分かるくらい細いのに力はものすごく強くて、憧れてるからだ。それを話すと加藤先輩はくすくす笑って頭を撫でてくれた
「時友くんも今おっきくなったら力強くなるよ」
「本当ですか!?」
「うん!体育委員会だし…それにちゃんと食べてちゃんと寝れば強くなるよ」
だから早く大きくなりな、と言って加藤先輩は肩車をしてくれた。いつもより高い景色は見晴らしがよくて優越感に浸れた。先輩、僕が大きくなりたいのは早く先輩と並びたいからです。大きくなりますから、待っていてくださいね!
end
しろちゃんキャラわからん
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