「加藤せんぱーい」
「んー」
用具室で片付けをしてる途中、隣にいる先輩を呼んだ。藍色の髪を靡かせて笑顔を向ける先輩。僕、先輩の笑顔が大好き。なめさんももちろん好きだけれど加藤先輩のことも同じくらい大好き。今だって…
「どうしたー喜三太?」
「先輩、手がぁ…」
「あーりゃー真っ赤だね。大丈夫か?」
腰を低くして僕の赤くなった手を掴み、先輩は僕の手を包んで暖めてくれる。先輩の体温が少しずつ僕の体温に溶けて、まるでひとつになるような気分だった
「反対の手は大丈夫か?見してみ」
「…加藤せんぱーい」
「ん、なあに…喜三太」
「先輩の手、優しくってあったかくて僕大好きなんです」
「そうか、ありがとう。俺も喜三太の素直でかわいいところが大好きだよ」
そう言って頭を撫でてくれる先輩。加藤先輩、先輩、大好きです。本当はなめさんよりもずっとずっと先輩が大好き。優しい先輩が大好きなんだよね
end
喜三太ってこんな感じ?