あの人の笑顔は僕の1番のお気に入りだ
「せんぱい」
名前を呼ぶと、荷物を持った先輩はこっちを向いた。僕の目線に合わせてしゃがむ先輩は笑顔。今日は加藤先輩と一緒に委員会、食満先輩も優しくて好きだけれど、加藤先輩もすごく優しいし、面白い。それに…
「平太疲れた?」
「大丈夫です」
「…本当に?」
「はい」
返事をすれば先輩はにっこり笑って僕の頭を撫でた。いつも思うけど先輩の笑顔はとてもきれいで、見惚れてしまう
「じゃあいこっか」
差し出された手をとると、暖かさに包まれた。僕より大きい手はどこか整っていて、本当にさっきまで裏山の木を素手でなぎ倒していた人と同一人物なのか疑いたくなった
「加藤先輩」
「んー?」
「…今日晴れてますね」
「そうだね、いい天気だねぇ…」
僕には眩しすぎる太陽は先輩にはよく似合っていて、まるで先輩を照らすスポットライトみたいにも感じられた
((天気が似合う人だなぁ…))
木陰が好きな僕とは正反対。明るく綺麗な先輩が大好きなのに、同じ場所は僕には合わない。くやしい
「平太、暑いねぇ…」
「は、い…?」
「これ運んだら日陰に入って休もうか?」
ふわっと笑った加藤先輩
「はい…!」
僕は嬉しくなっていつもより大きな声で返事をして、先輩の手を強く握った
end
具合が悪いので短め
平太のきゃらがぴーまん
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