桑田くんとアイス


「桑田くんっ」
「んぁ、名前ちゃん?」

暑い夏、屋上の片隅で涼んでいれば、ひょっこり現れた名前ちゃん。手に持っているのは2本のアイスだった

「どうしたんだよ」
「桑田くんとアイス食べたくなって」

はい、と渡されたアイスはミルク味。若干溶けている。それを美味しそうに口に運ぶ名前ちゃんは何だかイヤラシくて喉が鳴った

「食べないの?溶けるよ?」
「へ!?あぁ!食べる食べる!いっただきまーす…」
「おっと」

べちゃっと落ちた名前ちゃんのアイスは谷間へ。それを見て頭がぐらぐらした
((アイスになりてぇ…))
なんてイヤラシいことを考えつも“大丈夫?”なんて紳士気取って近づいた

「うーべたべたー」

ハンカチを取り出して谷間を拭く名前ちゃん。ブラ紐がちらちら見えててますます欲情する
((ああ、押し倒しちまいたい…))

「桑田くん?」

名前ちゃんの声ではっと現実に戻された。手元を見ればアイスはドロドロに溶けている。手がべたべただ

「うわっ!やべっ!」
「もったいないなー食べたの?」
「一口、な…」
「んもー学校抜け出してなんとか買ってきたやつだったのにー」

“桑田くんが喜ぶ顔が見たいから”なんて言う名前ちゃんに胸がドキドキ。おいおい、そんなこと言っちゃうの!?俺だって名前ちゃん大好きだよ?なんて考えながらハンカチを借りようとした時に名前ちゃんは汚れた俺の手を掴んで舐めた

「ん、甘い」

頭の中の何かがぷっつんって切れて、そこからの記憶はない





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