08
「今日どこでご飯食べる?」

授業中、ふと3人に聞こえるように喋ると、ルフィが“屋上!”と元気よくこたえてヒナ先生に鉄でできたチョークを投げてきた。

「私の授業聞いてないなんて、ヒナ心外」
「わりぃ!で、マリア屋上なんてどだ?」
「天気いいしね」
「だろ?」
「屋上…行くのめんどくせぇ」

そう言うのは目の前で授業と全く関係ない解剖学の本を読んでいるローで、ローの言葉に“えー!”とルフィと2人で言えばまたチョークが飛んできた。

「お前ら授業中なんだから静かにしろよ」
「キッド、意外と真面目だね」
「あまりにも真剣な顔してるからエロ本でも読んでるかと思って期待したぜ」
「読むかボケ!」
「とにかく、屋上でいーの?」
「日焼けすんだろ」
「おい、トラファルガー…お前もしやこっちか?」
「お前ボンちゃんと一緒だったのか!」
「てめぇらバラす!」

その後またヒナ先生のチョークが飛んで来るものの、結局他に意見は出なかったから屋上でお昼をとることになった。

「マリア、早くしろ!」
「ま、まってこの学校階段多いよー…」

ルフィが先頭でローが後ろにいる、急かすルフィにキッドが隣に来て声をかけてくれた。

「お前大丈夫か?」
「な、なんとか?」
「無理すんじゃねぇぞ」
「大丈夫、ありが…きゃっ!」

急に体が宙に浮いたと思ったらローの顔が近くにあって、すごくびっくりしたのと同時に恥ずかしさがこみ上げてきた。

「ちょ、ちょっとロー!」
「うるせぇ、暴れんな」
「歩けるってばっ」
「ヘロヘロだろ」

確かに、確かにそうだけど…お姫様だっことかチョー恥ずかしいー!こんなとこローのファンに見られたらミンチにされる。てか、ロー細いのによく抱っこできるな…。

「お前重い、痩せろ」
「だったら持つなばかー!」
「いいだろ別に。下からパンツ見るのに飽きたんだよ。赤のチェックとか小学生か」
「なっ、もう!本当に変態!」

ローの変態っぷりにイライラしてスカートを抑えながらルフィの元まで一気に駆け上がったら疲れた。抱っこされてたときローがキッドに向けて優越感のある顔を向けていたのはあたしは知らない。



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bkm





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