08



「ラビ、今日からあたし任務でいないけど、この子をちゃんとお風呂に入れてあげてね」


リナリーが珍しく部屋を訪ねて来たと思ったら、とんでもない爆弾を投下していった

((お風呂に入れてあげてね、だぁ?そんなん無理に決まってるさ!))

仮にもこいつはあいつって事だし女の子だから俺がお風呂入れるのはまずいと思って今までリナリーやミランダに頼んでいたけど今日から2人揃って任務に行くらしい。コムイも考えて任務行かせろよとか思うけれど任務なら仕方ない。だけどどうしたもんか…


「入れないって言うのは無しだからね。仮にも女の子なんだから綺麗にしてあげて」

「仮にもあいつなんすけど…」

「彼女の前に子供なんだから恥ずかしがる必要もないでしょ」


よろしくね、とだけ言ってリナリーは部屋を去った。リナリーってたまにすごく大ざっぱだと思うんさ。一緒にお風呂とか裸の付き合いをするわけで、こいつも裸なわけで…つまり見るわけで…


「あーもー!どうしたらいいんさ!」

「らびーどうしたの?」


俺の絶叫に反応してベッドから降りてきてよちよちと俺のそばに駆け寄る。そんな小さな体を抱き寄せれば、急にいいこいいこ、なんて頭を撫で始めた。いや泣いてる訳じゃないさ…

((泣いてしまいたいけど))

小さな体をぎゅうぎゅうと抱きしめるとくるちーって声が返ってきた。そうさ、こいつは子供なんさ!恥ずかしがる必要なんかないんさ!と自分に言い聞かせるも、憂鬱だ

((お風呂入りたくない…))






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bkm

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