お前のことがすきー!なんて言えたらどんなに楽か、なんて何回も何回も考えたさ。俺は傍観者だから心をここに置いていたらいけないのに、俺の隣にいるお姫様はあっさり俺の決意を打ち砕いた。だってかわいいんさ。たまんないんさ。まじストライクなんさ。無防備に寝てるお姫様を襲ってしまいたい。
「わかってるんさ?俺男なんよ?」
鼻を摘むと少し眉間にしわを寄せただけでまた寝息を立てていた。起きないんですね、ほい。
49番目の名前“ラビ”が出会った女の子は教団のエクソシストで女の子なのに血だらけになりながら戦争の中を生きている。強く勇ましい女の子。だけど見せる笑顔は柔らかくて聖母の様だと誰が言ったさ?
「なぁ、俺が消えてもお前は笑ってくれんの?」
いつものようにラビって呼んでくれるんさ?笑ってくれるんさ?
俺はそばにいることは出来ないけど思い続けて欲しいと思うのはわがままさ?
それでも俺は…
bkm