コムイに衝撃的な事実を告げられて、部屋に戻る。何も考えられなくて、とりあえずよくわからないけど抱いている奴の顔を見た
「なあにらび?」
そっくりな顔、そっくりな声、そっくりな性格…嘘だと言いたくても言えないような事実が揃っていた
((どうしてこうなったんさ…))
ため息を吐くとぺちっと頬に小さな手が当たった。それからよちよちなんて覚束無い手で俺の頬を撫でる小さな体
「ないちゃだめよ」
「…」
「ないちゃだめー」
「おま、えは…辛くないのかよ!」
緑の瞳が俺を捉えて離さない。それを見てますます涙が溢れてくる。小さな体をぎゅっと抱きしめると首に腕が回った。あいつとかけ離れた小さな体なのにまるであいつに抱きしめ返されてるような感覚に陥った
((守ってやる…))
涙ながらにそんな感情が渦巻いた
((こいつがあいつで尚且つ俺の子供だって言うなら守ってやるさ…))
涙ながら誓った夜、その小さな唇にそっと口づけをした。一瞬きょとんとしたあとすぐに笑顔になったこいつを愛おしいと思った
「なぁ、今日から俺パパなんだけどどうしたらいいさ?」
「パパ?」
「んー生みの親?」
「らびはらびだよ」
「そうか、ありがとさーもう寝るか」
「うん!」
ぎゅっと抱きしめてベッドに入る。明日から父親としてできることを探してやろう。そう思った
bkm