マナがいなくなってから決めたんだ。共に歩いていくって、決めたんだ。辛くても、悲しくても君がいたから頑張れた。君は僕のすべて。大切な僕の片割れ。僕らは2人で1つなんだ。どこへ行くにも何をするにも常に一緒にいたいんだ。だって僕らは双子、なんでしょ?ずーっと一緒ですよね。レイン…
第3夜 教団
〜黒の教団〜
「はぁ、はぁ…」
息が苦しい
「な…なんでこんなとこにあんなもん建てたんだ…」
崖をよじ登る僕の背中には荷物とレイン…
「レイン、起きてくださいよ…」
「んー…ふふ」
「何、笑ってるんですか。もー…しょ!!」
僕の苦労もよそにぐっすり寝込んでいるレイン。しかもレインは一度寝込むとなかなか起きないから…
((寝起きとか最悪だし…))
なんて思っているうちに崖を登りきった。思いっきり息を吸って呼吸を整える
「エクソシスト総本部…黒の教団……かな?」
いざ目的地を見つめて目が点になる。話には聞いてたけどなんてゆーか雰囲気あるな…
「ここだよね、ティムキャンピー?」
ティムに質問すると、レインのティルキャンピーが“早く行こう”と言うように僕の周りをふわふわ飛び交うから、とにかく行ってみることにした
「レイン起きないなぁ…」
それにしても、さっきからなんか見られている気がする…このコウモリみたいなのは監視カメラとかなのかなぁ?かなりの不安を抱きながらも、門の前までやってきた
「クロス・マリアン神父の紹介で来たアレン・ウォーカーです。この後ろがレイン。教団の幹部の方に謁見したいのですが…」
「……………」
反応がない…留守とか?
まさか、ね…
「んー…ぅー」
「あ、おはようございます。レイン」
「おはよー…」
しばらくして、レインがやっと目を覚ました。でもまだ眠いみたいで目をこすってますけど…
「後ろの門番の身体検査受けて」
「え」
言われて門の方に向き直ると顔が飛び出てきた
((ひッ…))
「うにゃー…眩しい」
目から光がでてレインが眩しそうにする
「こら、レイン」
「やーまぶしいよー」
背中で暴れるレインを降ろした瞬間、突然門番さんが大きな声を出した
「こいつらアウトォオオ!!!」
「へっ!?」
「うるさ…」
レインが完全に目が覚め、隣でドスの聞いた声を出したのもそうだけど、門番さんは僕のことを千年伯爵の仲間だと思ったらしい
((確かに呪われてるけど!!))
「こいつうぜぇ…壊していい?」
「レインやめて、武器しまって!!」
「この女も左右目の色が違う!!スパイかもしんねぇ!!」
泣きながら叫ぶ門番さんに本気で切れそうなレイン
((どうしよう…))
そう思ったとき、上から誰かが降りてきてレインと2人でその人を見上げた
「2匹で来るとはいー度胸じゃねぇか…」
その人は体からにじみ出るほど凄まじい殺気が出ていた
((やばい!!))
「ちょっ、ちょっと待って!!何か誤解されて…」
殺気むんむんの出てきた人に弁解しようとしたとき思いっきり攻撃された。幸い気がついて対アクマ武器を構えたけれど痛みが走った
((まさかあの刀…))
「…お前のその腕はなんだ?」
「…対アクマ武器ですよ。僕はエクソシストです」
「何?」
そこまで説明するとその人は突然怒鳴りだした。てゆうかまだ門番さんにアクマ扱いされてる!!
「確かにちょっと呪われてますけど立派な人間ですよ!!」
「ぎゃあああ、触んなボケェ!!」
「は、そう言えばレインは…」
ここにいたはずなのにと思って辺りを見回すと門番さんのすぐ下で寝息をたてていた
「レインー!!こんな状況で寝ないでください!!」
「んむ、あれ…ん」
((あぁ、起きない…本当にマイペースなんだから))
必死になって起こそうとするとさっきの人が刀を構えた
「この【六幻】で斬り裂いてやる」
刀型の対アクマ武器!!
どうしようレインはまだ起きないのに…そう思っているとレインがもぞもぞと動き出した
「んー…よくねたぁ…あれ、アレンなにしてんにょ?」
まだ完全に起ききってないレインはふらふらしながらこっちに近づいてくる
「レインツ!!こっちに来ちゃだめですって!!」
「ふぇ?」
言うことも聞かずふらふらとやって来るレイン
「あれんーあぶないよ?武器も出さないで」
「いやいや危ないのはあなたですよ!!こっちに来ちゃだめですって!!」
「なんでぇ?」
来るなと言っているのに言うことを聞かないのがレインなんだけど…いくら寝ぼけているからって言って、この状況くらいは把握してほしい
「おい、女」
「はにゃ?」
そんなことを思っていると刀を持った人がレインに気がついた
「お前こそ、ろくに武器をもっていないじゃねぇか」
「武器ねぇ…確かにないかもー」
「お前いい度胸だな」
そう笑うと矛先はレインに向けられる。レインはまだ半分寝てるって言うのに!!
((まずい!))
「待ってホント待って!!僕らはホントに敵じゃないですって!クロス師匠から紹介状が送られてるはずです!!」
慌ててそう叫ぶと、僕の目の前で刀が止まった(さっきレインの方に向かっていたのに…!)
「元帥から…?紹介状…?」
「そう、紹介状…」
「こわいねー」
レイン、それ僕の台詞。コムイってひと宛に届いてるって言ったら突然無線から聞こえる声が騒がしくなって
「かっ、開門んん〜?」
門が開いた
「わー、開いたねぇ」
((僕が刀向けられてるって言うのに…))
「待って待って神田くん」
「コムイか…どういうことだ」
「ごめんねー早とちり!その子達クロス元帥の弟子だった。ほら謝ってリーバー班長」
「俺のせいみたいな言い方ー!!」
なんだか無線が騒がしい。コムイさんってかたが説明しているのにこの神田って人はいまだに信用してくれない。そのとき、誰かが神田の頭を叩いた
「もーやめなさいって言ってるでしょ!早く入らないと門閉めちゃうわよ」
ツインテールの女の子に言われ、いまだに門の前に立ってはしゃいでいるレインの手を引いて中へ入る
「私は室長助手のリナリー、室長のところまで案内するわね」
「よろしく」
「よろしくお願いします」
2人そろって挨拶すると神田が背を向けて歩き出した。名前を呼び止めるとものすごくにらまれたけど、挨拶をしたくて手を出したら
「呪われてる奴と握手なんかするかよ」
そう言われてどこかにいった
((差別…))
「ごめんね。任務から戻ったばかりで気が立っているの」
「きっと恥ずかしいんだよーほら、握手したいならあたしとしよッ!」
「う、うん…」
レインはともかくリナリーが必死にフォローをしてくれた。そのあとリナリーに教団のあちこちを案内されてレインも僕も目を輝かせた
「楽しそうなとこ来たね!」
「そうですね」
レインが笑い、僕も嬉しくなって笑う。しばらく歩いて目的地についたらしく、室長のコムイさんにあった
「じゃ腕見せてもらえるかな」
「え?」
「さっき神田くんに襲われたとき武器を損傷したでしょ?」
“我慢しなくていいよ”といわれて、腕を見せる。僕の左腕の対アクマ武器は寄生型といい、対アクマ武器の中で最も珍しい型らしい
「寄生型の適合者は肉体が武器と同調してる分その影響を受けやすいんだよねー」
そこまで説明を聞いていたのに突然コムイさんは“修理”とか言い出して怪しげな装備を取り出した
「レインちゃん」
「はい?」
「ちょっとこっちおいで」
レインが部屋の外に出され、コムイさんの武器のスイッチが入った
そのあとは―――――…
「GO♪」
「ぎゃあああ!!」
((もう絶対腕なんか壊すもんか…))
*side レイン
アレンがコムイさんに腕を修理されたあと、2人してどこかへいってしまい、リナリーさんと科学班の部屋で待っていた
「アレン、大丈夫かなぁ…」
「大丈夫よ、あとでレインちゃんも行くんだから」
「どこへですか?」
そうやって聞くとリナリーさんはにこにこと笑った
「敬語じゃなくてもいいのよ。大変でしょ?」
「いーの?」
おずおずと聞き返すとリナリーさんはまた笑ってくれた。今までずっとアレンと一緒だったから、ここにきて馴染めるかどうかすごく不安だったけどそんな心配は必要無かったみたい
「ね、レインちゃん」
「はい?」
「リナリーって呼んでね」
「うん!」
そのあとリナリーはあたしにたくさんの事を教えてくれた。お兄さんのこと、教団のこと、そして私たちエクソシストの戦いに深く関わるイノセンスのこと。なんだか非現実的な話のような気がしたけど、リナリーに“がんばろうね”と笑いかけられたらなんでも出来るような気がした
((イノセンス争奪戦争か…))
しばらくしてアレンが戻ってきて、コムイさんから話を聞いたのか、ちょっと微妙な顔をしている
「アレン?」
「レイン…」
「大丈夫?」
「うん。あ、次はレインの番みたいだから、行っておいで?」
「うん、アレン…」
「ちゃんと待ってますよ」
昔から人と離れるのが苦手だった私は、少しの間でも身内や友人がいなくなるだけでどうしようもない程の不安にかられる。だからアレンがいつも頭を撫でてくれて、それから出かける
これがあたしとアレンの約束
「行ってきます」
外で待つ2人に手を振って、コムイさんに手を引かれて闇の中へ入っていった
「暗い…」
エレベーターで下に降りているのは分かるけど暗くて視界がはっきりしない。なんだか怖くなってコムイさんの手をより強く握ったら、握り替えしてくれた。その時、体に巻き付けていたクラウン・ベールがほんのり光って辺りを鈍く照らしている
「さっきちらっと見せてもらったけどレインちゃんのイノセンスは珍しい型なんだね」
「珍しい?」
コムイさんは私の対アクマ武器を触りながらふんわりと答えた
「さっきのアレンくんのは寄生型でイノセンスの中ではとってもレアなんだけど、君のは更に珍しい型みたいだね」
「でもこれ、一応あたしの髪とオリハルコンとダイヤモンドの繊維を合わせて作ってあるんです」
リナリーが言うには装備型だって言ってたからそれだと思ったのに…また別の変わった型なのだろうか、コムイさんは興味深そうに私のイノセンスを触っていた
「すごいきめ細かい繊維だけど、誰が作ったの?」
「うーん…誰がって言われたら髪が勝手に縫うんです。めったに破れないんですけど、破れたら自分の髪を切ってダイヤモンドと一緒に置いておけば勝手に直ってるんです」
「へー面白いね。髪に意識があるのか」
「いや、普段は何も無いんですよ。髪質も普通だし…」
自分の髪を触っても髪が勝手に動くなんてことはない、ただちょっと人より伸びるのが早いけれど…と言うとコムイさんは私の髪を触って“綺麗な銀髪だね”と笑ってくれた。ちょっと嬉しい
「さっきも言ったけどアレンくんの寄生型はとってもレアなんだよーイノセンスの力を最も発揮できる選ばれた存在なんだ」
「イノセンス…それって」
私がさっきリナリーから聞いたことをコムイさんに聞こうとしたとき、突然光が射して目の前に椅子に座った黒尽くめな人が現れた
『それは神のイノセンス』
『全知全能の力なり』
『またひとつ…我らは神を手に入れた…』
「ボクらのボス。大元帥の方々だよ」
「元帥…」
「さぁ、レインちゃん。キミの価値をあの方々にお見せするんだ」
「…え?」
コムイさんがそう言った瞬間背後に違和感を感じて振り向くと、無数の触手の様なものが私に触れた
「うわッ…」
がんっと音がしたなと思ったらいつの間にか体は浮いていて、目の前にはこの触手の主らしき人(?)が現れた
「イ…イ…イノ…イノセンス…」
触手は形を変えて私の髪を触ったり布や銃に触れている
((なんか調べられてる?))
割と冷静でいられるけどほんの少しだけ不安になってきてコムイさんを見たらにっこりと笑われた
「大丈夫だよレインちゃん、キミの十字架はとてもすばらしいよ」
「…ぅー」
「どうだい、ヘブラスカ?この神の使徒はキミのお気に召すかな?」
((ヘブラスカ…さんって言うのか))
それにしても気持ち悪い…なんなんだろう、これ!体の中を何かに探られてる感触。やばい、さっきコムイさんの笑顔みたら少しだけ安心したけど怖くなってきた…あ、そこは
「こ…れ…このあと…は…」
“気持ち悪い、なんなのこの子は!”
“こんな子知らない…こんな穢れだ奴なんか”
“…いっそ、消してしまおうか”
「う、う…ふぇ…やだぁ」
あたしは生きてる。まだ生きてるのに、やめてよ!やだ、やだ、やだ…
「ころさ、ないで…あ!あれ、ん!たすけて!殺されちゃう!やだ、やだぁ!」
「レインちゃん!?」
何が起こったかわからない。ただ無我夢中で逃げだそうとしたら、いつの間にか頭から落ちていた。だけどまたたくさんの手に捕まってしまった
「やだ、やだ…言うこと聞くから、ひどいことしないで…」
「落ち着いて…私は敵じゃ…ない」
伸びてきた触手が私の涙をふいて、そのままヘブラスカさんが私の額に触れた
「発動は…対アクマ武器と…適合者がちゃんと…シンクロできなければとても危険なんだぞ…」
「ふぇ…あ、あぅ…」
「…2%…16%…30…41…58…78…83…91%!」
ヘブラスカさんが離れ、いつの間にか気持ちも落ち着いていた
「もう平気だろう…どうやら91%が今お前と武器とのシンクロ率の最高値のようだ…」
「シンクロ率?」
「対アクマ武器発動の生命線となる数値だ…シンクロ率が低いほど発動は困難となり、適合者も危険になる…」
私の涙をもう一度ふいて、ヘブラスカさんは元の場所に私を戻した
「取り乱して、すいません…」
「いや…私こそおどろかすつもりは無かった…私はただ…お前のイノセンスに触れ、知ろうとしただけだ…」
「私の…イノセンスを知る…?」
「レイン・ウォーカー…お前のイノセンスはいつか黒い未来で偉大な【時の創設者】を生むだろう…そして未来を左右する選択を迫られる…私にはそう感じられた…それが私の能力…」
「創設…者?選択…?」
何のことかさっぱりわからずヘブラスカさんのことを眺めていたら後ろから拍手が聞こえた
「それはきっとキミの事だよー!ヘブラスカの“預言”はよく当たるんだから。いやーアレンくんといい、レインちゃんといい、キミ達双子には期待出来そうだね」
「コムイさん…あの、泣いたりしてごめんなさい」
「いいよ。こっちこそごめんね、びっくりしたんだね。怖かったんだね、わかるよー」
「いや…」
怖かったとかそう言うのではなくて、単純に思い出したから…。もう昔のことなのにまだ引きずってる…こんな顔であっちに戻ったらアレンがまた心配するな
「入団するエクソシストはヘブラスカにイノセンスを調べてもらうのが規則なんだよ」
「そうなんですか」
「キミはアレンくんと違って怒らないんだね。アレンくんはボクにパンチしてきたよ」
それは事前に言わなかったら怒ると思う。私だって実際怖かったし、ただアレンはあたしよりしっかりしてるからそーゆーの気にするからパンチしたんだと思うし…
「イノセンスのことはリナリーから聞いたらしいね」
「はい、一応」
「じゃあ改めて説明する必要はないね」
「はい」
「でもこれだけは伝えておくね、我々がこの聖戦に負けた時、終末の予言は現実となる」
『戦え』
『それがイノセンスに選ばれたお前の宿命…』
『宿命なのだ―――――…』
そう言って大元帥の方々がまた暗闇に消えて、コムイさんが握手を求めてきた
「一緒に世界の為に頑張りましょう。一銭にもなんないけどね」
「…はい」
「ようこそ黒の教団へ!」
握った手はしっかりしていてとても熱くて、当たり前だけど私の手よりも大きかった
コムイさんの話によると現在エクソシストは私とアレンが入団して20人になったらしい。ただほとんどは世界各地に任務で点在してるから今はここにはいないけどそのうち会えることもあるらしい
「ちなみにヘブラスカもエクソシストのひとりだよ」
「え!?」
「…キミ、アレンくんと反応一緒」
「お前達と…タイプはだいぶ違うが…私は例の石箱の適合者として…教団の創設時からずっといるイノセンスの番人だ…たくさんのエクソシストに出会ってきた」
ずっといるってことはあたしよりも何倍も年上なんだろうな…
「レイン…お前に神の加護があらんことを…」
ヘブラスカさんと別れてコムイさんに案内されたあたしの部屋はベッドや椅子など必要なものと大きな絵が壁に飾られてるだけで殺風景で寂しく感じた
「レインちゃんの隣はリナリーの部屋だから困ったことがあったらリナリーに聞いてね。あ…アレンくんの部屋はあっちだよ」
「わかりました。ありがとうございます」
頭をさげるとコムイさんはパタパタとスリッパを鳴らして暗闇の廊下に消えていった。その後ろ姿を見送った後、案内された自分の部屋に入る
「なんか、寂しーね」
新しい部屋にわくわくしてるのか飛び回っているティルキャンピーにそう話しかけて荷物を下ろして椅子に座る。黒塗りでアンティーク調の椅子は床とこすれて少しだけ部屋に音が響いた。その音が余計に寂しさを募らせて、不安に押しつぶされそうになって慌てて部屋を飛び出した
「アレン入っていーい?」
「レイン…どうぞ?」
行き着いた場所はアレンの部屋。数回叩くと声が聞こえた。そっとドアから覗くようにして声をかけると、ドアを開けて困ったように笑うアレンが目の前に立っていた
「レイン、どうしたんですか?」
「ごめんね。部屋で1人だと寂しくって」
部屋に招き入れられてそのままベッドに座った。アレンもあたしの隣に座ってそっと体を抱き寄せる。こんな寂しがり屋で怖がりなあたしはこれからこの世界で頑張っていけるのかなって不安になった
「レイン…これから僕達はたくさんの人を幸せにしていくんだよ」
「うん、わかってる。それでアレンとずっと一緒にいることも難しいのもわかってる…それでも」
“一緒にいたい”そう思うのは罪なことなんだろうか?問いかけたらアレンはにっこり笑って“僕もレインとずっと一緒にいたいです”と抱きしめられた
「…本当に?」
「はい。僕達は血は繋がってはいませんが双子同然です。一緒にいたいに決まってるじゃないですか」
「よかった…」
「だからレイン約束しませんか?」
「約束?」
「もう立ち止まんないで2人でずっと歩いていきましょう」
“マナに約束しよう”とにっこり笑うアレンを見て、あたしも頷いた。そうだね、やっとここまで来たんだから。ここからは兄妹で頑張っていこうね
((あたしは、アレンを守っていくよ。マナ…))
その日は月がいつも以上に明るく見えた夜だった
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