暑さ対策は万全です

「あちー…」
「焼ける…」

こちら忍術学園高等部寮。珍しく暑い日になった今日、当然暑さ対策とかまだしてないつーかエアコンの1つもない部屋じゃ死にそうなので俺もはちも窓際で涼んでいた。風もないが

「あつい…」
「暑いな…」
「暑いね」
「ああ…暑いね」
「はちもうちょっと、こっち」
「おう」
「ん、大丈夫…あついー」
「暑いなー」
「お前達見てると暑苦しいね」
「「え?」」

はちに寄りかかってうちわを扇いでいたら後ろから眉間に皺を寄せた三郎にそう言われた

「暑いのに目の前で抱きついてるとか頭沸いているのか?」
「うわ、年中頭沸いてる三郎に言われるなんて」
「失礼だな裕飛」
「裕飛もはちも本当に暑苦しいよ?」
「雷蔵」
「何?」
「はちのおっぱい枕最高」
「…やっぱり頭沸いてるのだ」
「兵助辛辣。てかマジで暑い」
「暑いな。海でも行きたいな」
「はち、それフラグだから」
「え?」
「海?いきたいね!」
「だろう?勘右衛門」
「その前に水着買いにいこ!」

立ち上がってポーズをとる勘ちゃんに“暑苦しいー”と思いながら見ていれば、隣のはちがますます真っ赤な顔をして勘ちゃんを見ていた

「水着買いに行くってもしかして」
「もちろんこの前みたいに!」
「やだー!」
「だーからはちフラグだっつっただろうが。あーあつい」
「だから離れればいいのだ」
「むりーはちのおっぱい気持ちいいからー」
「あ、こら!裕飛どこ触ってるんだ!」
「んー?」
「んーじゃないっ!」
「裕飛ずるーい!僕も!」
「あ、勘右衛門っばかぁっ!」
「いちゃつくなら部屋から出ていけ!」
「ここ僕らの部屋だからね?」
「「「さーせん」」」

三郎は怖くなかったけど雷蔵さんが怖かったのでいちゃいちゃするのは止めました
((笑顔怖かったよう。汗引いた))
しばらくして結局部屋でぼーっとする時間が多くなって、誰かとかじゃなくてみんなが“海、いく?”なんて声を上げ始めた

「その前に水着だよ!」
「はいはい」
「いやだぁ!」
「はち諦めろ」
「嫌なら部屋にいていいんだよ?暑いだろうけど」
「…それもやだ」
「わがままなのだ」
「全くだ」
「まぁまぁとにかく行こうよ!」
「じゃあ着替えて水着買いに行きますか!」
「「おー!」」

再び始まった服選び。暑いけど格好はかわいいのにしたいじゃん?こーゆーとこも着実に女の子っぽくなってるんだろうな…なんて思いながら服を選んだ
((水着どうしよう))






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