征十郎様はとても美しい。バスケットのセンスはあるし、おつむも素晴らしい。見窄らしい私と付き合ってるのが嘘のように思えてくる
「蓮美、今日も綺麗だね」
「征十郎様、勿体無いお言葉です」
あぁ、綺麗な瞳。その瞳で見つめられると焼け焦げてしまいそう。例え、黒く丸焼けになってしまっても征十郎様にされたのならばそれは本望、幸せだ。ぎゅっと抱きしめられるともうどこがに飛んでいってしまいそうになる
「征十郎様」
「どうした、蓮美」
「征十郎様の香りで肺が侵されて窒息死してしまいそうです。少し、離れて…」
「俺に指図するのか?」
「いえ…ただ」
「例え窒息死しても蓮美を愛しているよ」
死しても尚美しいかろう、と髪をなでてくださる征十郎様に気がどうにかなりそうだった
「キスしてもいいか」
「私は征十郎様のお人形。好きにしてくださいまし」
「張り合いがないな。出会った頃はもっと噛みついてきたのに」
「今は酔狂しておりますゆえ」
「まぁいい。そんなところも素敵だよ」
優しく口づけされたらもう最後。征十郎様に全ての自由を奪われる
「愛しているよ」
「私もです」
2人で奈落の底に墜ちてしまいたい