あれから俺と名前ちゃんは付き合うことになった。もう、隣に名前ちゃんがいる、それだけで幸せ過ぎて死にそうだ
「怜恩くんっ!」
名前ちゃんの笑顔マジやばい。マジエンジェル名前ちゃん。その笑顔を見るのは幸せだ。ずっとずっと見ていたいと思う。けどさ、毎日毎日互いの部屋で遊んで、無防備な姿晒しちゃってさ、俺も我慢の限界なわけで…今だって、俺の名前を呼んでにこにこ笑ったと思ったら、目があって恥ずかしそうに俯いている。潤む瞳に長い睫毛、艶っぽい唇…あぁ、吸い込まれそうだ
「怜恩くん?」
「名前ちゃん…」
抱き締めたら、はぁっと吐息が耳元で聞こえた。心臓、すんげーバクバク言ってるよ名前ちゃん…俺にドキドキしてくれるのが嬉しくてたまらない。全部が全部、興奮材料にしかならなくて…ゆっくり名前ちゃんをベッドに押し倒せば、きょとんと言う表情。かわいい、かわいすぎておかしくなる
「好きだぜ、名前ちゃん」
「あたしも好きだよ」
「あのさ…」
「うん?」
「名前ちゃんが欲しくてたまんねーよ、俺」
そう言えば、名前ちゃんは顔を真っ赤にさせた後、きょろきょろと視線を泳がせた。そしてしばらくして、何かを決意した顔つきになって俺を見た
「…いいよ」
「名前ちゃん?」
「あ、あたしの全部…怜恩くんにあげる…」
そう言ったと思ったら、ぎゅうっと抱き締められた。名前ちゃんから抱き締めてくるなんて珍しい!やべーよ!嬉しいな!なんて思った時に、頬に柔らかい感触があった。なんだなんだと思っていれば、名前ちゃんが“キスしちゃった”なんて耳まで真っ赤にして笑って顔を覆った。だから俺の理性も崩壊。名前ちゃんの手を掴んで、顔を覆ってる手を退かした。それからゆっくり顔を近付けると名前ちゃんも目を閉じる。こんなことされて我慢できるほど俺は人間出来てねーよ。つか、マジで愛してる名前ちゃん。好きだ好きだ。マキシマム大好き!
「名前ちゃん愛してる」
そう言ってまた抱き締めれば、名前ちゃんが背中に腕を回した。柄にもねーけど思っちまう、こんな幸せが永遠に続けばいいのになって。そしたら、名前ちゃんが急に頭を叩いてきた
「思うだけじゃなくて、がんばろうね」
「え?」
「口に出してるよ、怜恩くん」
“あたしもずっとこの幸せが続くといいなって思ってるよ”なんて笑う名前ちゃんに頭が上がらない。そうだよな、頑張るって事を今まで避けてきたけど、たまには本気出すか…だから
「名前ちゃん」
「うん?」
この純真無垢な天使、無防備過ぎる彼女に俺がどれだけ耐えれるかも勝負だって思った
end
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