俺とおねーちゃん



俺、紫原敦には双子のお姉ちゃんの紫原晶がいるんだー。晶ねーちゃんは同じ双子なのに俺と似てなくて綺麗でか弱くてかわいいんだよー。背はおねーちゃんだって高い方だけど俺と一緒だと上目使いになって見上げてくるから、どきっとするんだー。抱きしめると細くて折れそうでちょっと心配になるんだよね。性格も芯がしっかりしてるってゆーか、おっとりしてる割に物事ははっきりしてるほうかもー。俺と似てるねー流石双子ー


「あっくん」

「あー晶ー」

「何考え事してるのー?」

「んー晶のこと考えてたー」

「本当ー?あたしも敦のこと考えてたんだー」

「なんてー?」

「強くて、背が高くて、優しくて抱き締めると温かくて、手も大きくて大好きーって考えてたー」

「…俺も一緒ー。晶大好きー」

「えへへー幸せだなー」

「ねーちゅーしよー」

「んーいいよー?」


ふんわり、柔らかいほっぺにちゅーすると晶はくすくす笑って今度は俺にちゅーしてくれたんだー。すると晶はまた照れたように笑って抱きついてきた。もう晶本当にかわいいー大好きー


「…おい、あれ」

「青峰くん、つっこんじゃだめです」

「相変わらずラブラブっすねー紫っち双子は」

「だが見ていていい気分はしないのだ」

「練習するぞ、敦、晶」

「「はーい」」


赤ちんに呼ばれて2人で手をつないで立ち上がった。細い晶の指が絡まっていい気分ー。晶ーずっと一緒だよー?








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